流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





三越伊勢丹/建装・PM事業で30年度売上700億円、営業利益50億円目指す

2023年03月06日 13:50 / 経営

三越伊勢丹プロパティ・デザインは、2030年度売上高約700億円、営業利益約50億円を目指し、建装事業、PM(プロジェクトマネジメント)事業を強化している。

<手塚鉄治社長>
手塚鉄治社長

同社は1910年設立の家具工場「三越製作所」を持ち、商業施設、ホテル、オフィスなどの内装を行う「建装事業」、個人宅にインテリアを提案する「住環境事業」、百貨店の店舗改装・運営ノウハウを生かした 「PM・CM・デザイン事業」などを手掛けている。

2022年度の売上高は約189億円、営業利益6億円を見込む。売り上げは外部顧客約85%、三越伊勢丹グループ約15%の構成比となっている。

現在、新型コロナウイルス感染症の流行も収まりつつあり、大型商業施設などの再開発への参加、グループで連携し顧客を拡大していることから、2030年度は売上高約700億円、営業利益約50億円、外部顧客4割、グループ事業6割を目標としている。事業強化により、2019年度の売上規模業界9位から、将来的には業界3位程度の規模拡大を目指す。

三越伊勢丹ホールディングスは、店頭小売りのみならず、新たに企業向けのサービスなどを拡充することで、百貨店事業とグループ会社の縦連携、グループ会社同士の横連携を促進し、グループ一体となった連邦戦略を推進している。

三越伊勢丹プロパティ・デザインにおいても、百貨店の店舗改装・運営ノウハウ、高級ホテルや邸宅で使用される家具を制作してきた三越製作所の110余年の歴史と、外商など他部門の事業を組み合わせ、業績拡大を図る計画だ。

3月6日行われた事業説明会で手塚鉄治社長は「都内に自社工場を持ち、詳細な製図での提案といった高い技術力に加え、基本構想~設計~制作・加工まで一気通貫で対応するプロジェクトマネジメント事業を強化している。グループ力を生かし、個人外商・法人外商とともに、新たな顧客の取り込みも図っている。さらに、グループが掲げる再開発などによるまちづくりで、さまざまなビジネスチャンスを広げる『まち化』に貢献したい」と意気込みを語った。

■三越伊勢丹HDの関連記事
三越伊勢丹HD/法人外商強化で顧客接点拡大、連邦戦略を推進

関連記事

経営 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧