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GU/デザイン・品質・低価格でグローバル・マストレンド・ブランド目指す

2023年09月04日 15:01 / 経営

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ジーユーは9月4日、「2023年秋冬方針説明会」を開催した。

<世界中のあらゆる人のワードローブ目指す>
世界中のあらゆる人のワードローブ目指す
※背景のグラフィックは世界地図をイメージ

柚木治社長は「ジーユーの2023年秋冬シーズンは『GO GLOBAL』を方針とし、今後、グローバルのファッションをリードするグローバル・マストレンド・ブランドを目指す。そのため、グローバル化を見据えたクリエーティブデザインの刷新、商品開発の強化、新たな世界観を体現するモデルとイメージキャストの起用を行う。競合と違う当社の強みはデザイン、品質、低価格のバランスがとれていることだ。世界中のあらゆる人のワードローブとなるよう、日本発のグローバル・ブランドとして成長していく」と意気込みを語った。

<グローバル・マストレンド商品を提供と柚木社長>
グローバル・マストレンド商品を提供と柚木社長

グローバル水準のクリエーティブへと刷新するため、これまでファッションやアートなどさまざまな領域において斬新なクリエーティブを生み出してきたデザインスタジオYAR(ヤール)をクリエーティブディレクションに迎えた。

グローバルブランドへの進化を表現した、世界地図をモチーフにしたカラフルなグラフィックが同日から、店舗、店頭の販促物、オンラインストアなどに採用される。

デザインについて、秋冬ではアウトドア、ユーティリティー、テック素材、起毛ニットなどグローバルな流行をとらえた商品を展開している。中心商品はちくちくしない起毛ニットの「パフィータッチニット」(1990円~2990円)、グローバルでトレンドのユーティリティーパンツ「パラシュートカーゴパンツ」(2990円)、何通りもの組み合わせが楽しめる2枚セットのデザインニット「マルチウェイセーター」(2990円)などがそろう。

<パフィータッチニットとパラシュートカーゴパンツ>
パフィータッチニットとパラシュートカーゴパンツ

また、今年9月からニューヨークに商品本部を新設した。柚木社長は「グローバル視点でマストレンド商品を開発するため、MDやRDの部長ら約10人を配置した。世界最先端の都市で、流行、顧客から何を求められているか吸収し、世界中で求められるブランドに進化していく」。

「昨年10月にオープンしたNYのポップアップストアは、当初は想定していたデザイン、サイズ、色が顧客の好みと違い、苦戦した。大き目より普通のサイズ、かわいい商品は売れず、差し色になるような(派手な)色よりベーシックな色が好まれることがわかった。徐々に現地の人が求める商品ニーズをつかんでおり、現在は口コミや現地メディアの報道、SNS投稿もあり、リピーターが増え、好調に推移している」と述べた。

さらに、イメージキャストを7年ぶりに全面刷新した。今シーズンより、ファッションモデル、俳優として多方面で活躍中の茅島みずきさんと大平修蔵さんを起用した。

<茅島みずきさんと大平修蔵さん>
茅島みずきさんと大平修蔵さん

茅島さん、大平さんは、「ジーユーのイメージは、海外より日本のトレンドのど真ん中をおさえているブランドだと思っていたが、これからは海外の人たちに、イメージキャストとして発信していけるのはすごいことですし、うれしい」と話している。

ジーユーの2023年8月期第3四半期は売上収益2279億円(前年同期比19.7%増)、売上総利益1087億円(16.7%増)、営業利益258億円(44.6%増)だった。

2021年の春夏から登場し改良を重ねているスーパーワイドカーゴパンツ、プルオンパンツ、スウェットTシャツなどのヒット商品が売り上げをけん引したという。

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