はま寿司／営業秘密の不正使用で、かっぱ寿司に民事訴訟提起

2024年01月05日 12:00 ／経営

関連キーワード
ゼンショー
はま寿司

ゼンショーホールディングスは2023年12月27日、子会社のはま寿司が同日、カッパ・クリエイト前社長、カッパ・クリエイト、コロワイドMDに対し、はま寿司の営業秘密の不正使用等について、営業秘密の使用差止め・廃棄と5億円（63億円以上の損害金額の一部請求）の損害賠償を求め、東京地方裁判所に提訴したと発表した。

＜はま寿司＞

元社員であるカッパ・クリエイト前社長は、2022年9月、不正競争防止法違反の容疑で逮捕された。2023年5月には、はま寿司から持ち出した食材仕入れ価格、原価率等の原価データが営業秘密に該当するとし、有罪判決が言い渡された。カッパ・クリエイトも同法の両罰規定の適用により書類送検され、現在刑事訴訟で審理中の状況だ。

ゼンショーHDとはま寿司は、検察・警察当局による捜査および刑事訴訟の過程において、上記の原価データがカッパ・クリエイト前社長によりカッパ・クリエイト社内に開示され、同社内で使用されていた事実に加え、一部の情報がコロワイドMDにも開示されていた事実を確認している。

さらに、原価データに加え、はま寿司各店舗の損益計算書、時間帯別の営業数値等の営業秘密がカッパ・クリエイト前社長により不正に取得され、これらの情報もカッパ・クリエイトの社内にて開示・使用されていた事実を確認しているという。

そのため、カッパ・クリエイト前社長、カッパ・クリエイトおよびコロワイドMDに対する、カッパ・クリエイト前社長が不正に持ち出した営業秘密の使用・開示の差止請求、カッパ・クリエイト前社長、カッパ・クリエイトおよびコロワイドMDに対する、カッパ・クリエイト前社長が不正に持ち出した営業秘密の廃棄請求、カッパ・クリエイト前社長、カッパ・クリエイトおよびコロワイドMDに対する5億円（63億円以上の損害金額の一部）の損害賠償請求を行う。