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京王/商業施設運営事業を再編「京王SCクリエイション」設立

2024年01月17日 10:30 / 経営

京王電鉄は4月1日、商業施設運営事業を再編するため、新会社「京王SCクリエイション」を設立する。

7月1日を効力発生日として、簡易吸収分割の方法により、京王電鉄が営む商業施設運営事業(ショッピングセンター事業および不動産賃貸業の一部)を京王SCクリエイションに承継させる。

また、完全子会社の京王地下駐車場について、すべての事業を吸収分割にて京王SCクリエイションに移管したのち、京王電鉄に吸収合併する。

<再編スキーム>

2023年3月期の京王電鉄の商業施設運営事業の営業収益は116億円だった。また、京王地下駐車場の営業収益は14億9800万円、営業利益3億6200万円、経常利益3億7300万円、当期純利益2億5600万円となっている。

商業施設運営事業は、グループの理念である「信頼のトップブランド」の確立、および「住んでもらえる、選んでもらえる沿線」のまちづくりを実現するうえで欠かせない事業であり、これまで京王電鉄、京王地下駐車場、京王不動産の3社で理念の実現に向けて事業を推進してきた。

一方で、近年、EC市場の拡大に伴う購買行動の変化等により事業環境は急速に変化しており、今後予定されている新宿駅西南口地区開発計画等の大規模開発を見据え、これまで以上にスピード感を持って諸課題に対応し、競争力、収益力の向上に取り組むため、再編が必要であると判断するに至った。

具体的には、商業施設運営事業に特化する新会社「京王SCクリエイション」を設立し、京王電鉄SC営業部、京王地下駐車場、京王不動産に分散している商業施設運営事業を集約する。これにより、業務効率化を図るとともに、専門的な人材の確保・育成、運営ノウハウの集積の実現を目指す。

また、お客にとってより魅力的な商業施設を将来にわたって展開するために、京王百貨店新宿ビルの建て替えを見据え、2030年頃を目途に京王SCクリエイションと京王百貨店の法人格を統合する基本方針も併せて決議している。

なお、詳細については未定であり、今後具体的な検討を進める。これにより、商業施設の一体的運営を通じて、グループ全体のさらなる利益拡大および魅力あるまちづくりに取り組むという。

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