三菱食品/4~12月は飲食店の時短で減収も販管費削減で増益
2021年02月03日 10:30 / 決算
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三菱食品が2月3日に発表した2021年3月期第3四半期決算によると、売上高1兆9770億800万円(前年同期比2.9%減)、営業利益118億6800万円(19.9%増)、経常利益129億1200万円(16.0%増)、親会社に帰属する当期利益98億2600万円(20.3%増)となった。
売上高は、新型コロナウイルス感染症による外出自粛や飲食店の時短営業の影響などにより減収となった。一方で、営業利益は物流コストを含む販管費の削減などにより増収となった。
グループは日常生活に欠かせない食品流通に携わる企業として、従業員の感染予防のための各種対策を徹底することで食の安定供給を継続した。その上で、「ウィズコロナ」の環境に適応し「アフターコロナ」の時代を見据えた事業構造への進化を進めるべく、在宅勤務・モバイルワークをはじめとした働き方の見直しと、デジタル技術を活用した効率化や新たな付加価値の提供を進めた。
また、基盤である卸事業の生産性の向上と、新たな事業領域の拡大を推進した。卸事業については採算管理の徹底と共に、グループが有する高度なリテールサポート機能とデジタル技術を組み合わせ、営業のデジタル化と生産性の向上を進めた。
新たな事業の柱として構築を進めている川上寄り事業については、2020年4月に国内オリジナル商品事業と輸入ディストリビューター事業に関する組織を分割・再編し、それぞれの専門性を発揮して更なる事業拡大を図った。
さらに、デジタルトランスフォーメーションを推進するため、2020年4月に新たに設けたCDOのもと、社内の業務プロセスの見直しや効率化を進めた。また、取引先とも連携しサプライチェーンで情報を共有することで、グループと食品流通業界における効率的な業務プロセスを追求した。
通期は、売上高2兆6000億円(2.1%減)、営業利益144億円(6.4%減)、経常利益160億円(4.0%減)、親会社に帰属する当期利益111億円(2.7%減)を見込んでいる。
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