三陽商会/9月は全社売上2%減、猛暑の影響で秋冬物の初動に遅れ
2024年10月15日 17:34 / 月次
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三陽商会(2024年2月期:売上高613億円)が10月3日に発表した9月店頭販売実績によると、百貨店・直営店・アウトレット等リアル店舗の合計では前年比2%減、EC・通販は1%増、全社売上高は前年比2%減となった。
9月 | 全社 | 百貨店 | 直営店 | EC・通販 | アウトレット |
前年比 | 2%減 | 2%減 | 1%減 | 1%増 | 3%減 |
9月のアパレル市況は、猛暑が続く中で全般に秋冬物の本格稼働は遅れているが、引き続き旺盛なインバウンド需要に支えられ、ラグジュアリーブランド中心に堅調な推移が続いている。
三陽商会では、月前半は猛暑の影響による秋冬物の初動遅れにより苦戦を強いられたが、月終盤になって猛暑が一段落したこともあってようやく秋物が稼働した。また、ブランドフェアやリアル店舗での経済販促施策効果もあり、前年を上回る基調となった。しかしながら月トータルでは、前半の苦戦をカバーするに至らず、前年を僅かに下回った。
アイテム別ではジャケット・ブルゾン等の軽めのアウターは比較的好調に稼働したが、スーツやコートを始めとする重衣料の動きは鈍く、秋冬物の本格稼働は後ろ倒し傾向となった。
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