イオンリテール/埼玉県「そよら入曽駅前」3/21オープン、年間150万人来館目標

2025年02月14日 15:54 / 店舗

イオンリテールは3月21日、埼玉県狭山市に「そよら入曽駅前」をオープンする。

<施設イメージ>
イオンリテール

都市型SC「そよら」の出店は全国15店舗目、埼玉県では「そよら武蔵狭山」に次ぐ2店舗目。狭山市立入間小学校(2011年3月閉校)の跡地で、西武新宿線「入曽駅」前に立地し、県道8号と県道50号が隣接しており、交通アクセスに優れている。3月末に完成予定の「入曽駅」橋上駅舎が整備されることで、改札から徒歩1分で来店できるようになるという。初年度の来館目標者数は150万人を目指す。

施設は、核店舗「イオンスタイル入曽駅前」をはじめ、日常使いの専門店をそろえる「デイリーライフ」コンセプトの本棟と、ブックカフェやキッズアミューズメントなど人々が集い・くつろぐ場を提供する「ニューライフスタイル」をコンセプトとする別棟の2棟で構成した。外装には、狭山市名産のお茶と茶箱をイメージしたデザインを導入。2棟をつなぐデッキには樹齢100年以上のケヤキ(入間小学校の記念樹)を望め、駅前ながら自然を感じられる空間を創出する。

<永山支社長>
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新店について永山久美子 北関東カンパニー支社長は「売場面積は直営・専門店合わせて5800m2という限られた空間だが、駅前立地ならではの顧客ニーズに対応した時間帯別のマーチャンダイジングを実施する。さらに即食簡便商品を充実させるなど、タイムパフォーマンス対応型店舗を目指す。

お子様が手軽に食べられる小さめサイズのおにぎり、骨抜き加工鮮魚などの商品や、ウェルネスなライフスタイルを提案するオーガニックな野菜、ドライフルーツ、オートミールなどの商品、そして地場野菜など地元食材を豊富に取りそろえている。専門店では全国初出店となるお子様向けアミューズメントも導入した。直営店と専門店の融合により、当SCは地域の人々が買物を楽しみ、集い、語らう身近な交流の場となることを目指す」と述べた。

<簑原本部長>
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加えて、都市型SC「そよら」事業についてSC本部の簑原(みのはら)邦明 本部長は「そよらが求められていることが何かを考えた時に、最も大切なことはタイムパフォーマンスであるというMD構成にした。タイパとは時間を節約すること、もうひとつは節約によって有意義に時間を使うこと。ママ友などが集い、相談をしたり買物や用事の時間を有意義に使いたいというニーズに応えていく。日常生活を彩る生活拠点として、月に何度も通って頂けるようなSCを目指す。

今まで都市型SCをうたっていたが、我々の考える都市とは、都市に通う方が住まう生活圏を指しており、世間一般での都市と一部言葉の認識のズレがあった。そこで今回、『新たな街づくりを担い生活を彩るショッピングセンターへ』というコンセプトビジョンを定めた。今後も『通う・集う・つながる』場をキーワードに、日々の暮らしをもっと楽しく便利にする、暮らしのニーズに沿った施設を目指していく」と説明している。

<イオンスタイル入曽駅前>
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核店舗「イオンスタイル入曽駅前」では、駅前立地の特性を生かしタイパ・簡便・トレンドを意識した「フード&ドラッグ」を展開する。食品は時間帯ごとのニーズに合わせたタイムパフォーマンスの高い売場を用意するほか、子育て視点で取り入れた商品を導入。地場産品や地域で親しまれている商品を積極的にラインアップし、鮮度と親しみを提供する。

<日浅店長>
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商圏内には団塊世帯が多いが、狭山市内増えている若年層を取り込む狙いがある。イオンスタイル入曽駅前の日浅孝仁店長は「店舗から半径2キロをメイン商圏としており、団塊世帯の人口構成が多い。2番目に来るボリュームゾーンが40~50代のファミリー層だが、足元商圏に比較的若い世代の方が多く暮らしていることも分かっており、周辺に新しい住宅も増えている。

1階はテナントと合わせてファミリー層を取り込み、2階は生活に必要な雑貨に加えて、若いZ世代向けのメイク、コスメ、そのほかキャラ文具をしっかり品ぞろえした。駅前立地で学生や通勤客が多く来られることを想定しており、ニーズにしっかり対応していく」と語った。

<SKU数>

グループ SKU
農産 400
水産 340
畜産 420
デイリーフーズ(冷凍食品) 4250(1250)
グロサリー 6000
リカー 1400
デリカ 600
ガーデニング・グリナリー 70
食品計 1万3480
インナーカジュアル 868
キッズ 444
衣料品 1312
ビューティ 9070
ファマシー 4742
デイリーコンビニエンス 4655
H&BC計 1万8467
ホームファッション 1156
ステーショナリー 432
住余計 1588
非食品計 2万1367
全店計 3万4847

総菜売場では朝の通勤・通学者対応として開店時から焼きたてパンやおにぎり、出し巻き、唐揚げといった軽食を販売。弁当も飽きずに楽しめるよう、季節商品を交えながら毎日40品目以上を取りそろえる。夕刻には総菜売場で「唐揚げ 唐王」やとんかつ、コロッケなどの出来たて商品を用意するほか、鮮魚売場でもお造りや鮨、魚総菜などの即食商品を充実させるという。

鮮魚売場では「味つけ切り身」や「レンジ調理商品」をコーナー化。精肉売場では黒毛和牛を使った特製だれの「味付け焼肉」を取り扱う。ピッツァはホールサイズから4分の1サイズまでそろえる。冷凍食品は地域最大級の約1250品目品ぞろえし、すぐに調理できる冷凍の総菜、野菜や果実、有名店のラーメンやワンプレートミール、全国各地のご当地品、デザートのご当地アイスなどが並ぶ。

青果では、オーガニック農産物を育てているイオン直営のイオンアグリ日高農場から「今朝採れ」のオーガニック野菜を産地直送で提供。地場野菜コーナーでは近隣の生産者と協力し、かぶやみずな、からしな、ラディッシュ(二十日大根)など10~20種類取りそろえる。果実では、埼玉県産の「あまりん」や県オリジナル品種「べにたま」などを扱う。旬の時期には「富の川越いも」を取りそろえる。ドレッシング消費支出の多い地元ならではの品ぞろえとして、マヨネーズ・ドレッシングは180品目取りそろえた。

周辺地域で支持される味も充実させる。見澤食品の「ところざわ醤油焼きそば」、大進食品の「生うどん」、尾張屋の「木綿豆腐」、清水園の「狭山煎茶」、サイボクハムの「ゴールデンポーク」などが並ぶ。

子どもが楽しめる商品も提案する。3~5歳の幼児が1食あたり食べるごはん量の目安が120gであることに着目。店内手作りのオリジンおにぎりにて、小さめで、子どもでも食べきりやすいサイズの商品をラインアップする。骨を取り除いた食べやすい加工鮮魚や調理済魚総菜も用意し、日々のメニューに魚を取り入れやすくした。子どもに人気のグミも約160品取り扱う。

ベビー向けには、栄養士・保育士の意見を取り入れ企画・開発したトップバリュ「fun fun Smile」のベビーフードを導入。ベビーインナーやオーラル用品など必需品をそろえ、子育てに忙しい毎日をサポートする。

設備面では、子どもとのランチやおやつタイムに利用できるイートインスペースを設け、30席ほどのスペースを用意した。

<ヘルス&ビューティケア売場>
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2階のヘルス&ビューティケア売場では、駅を利用する人が気軽に試せる話題のコスメや文具、サプリメントなどをバラエティ豊かにラインアップする。コスメは特に韓国コスメを幅広く取り扱うほか、Z世代に人気の「キャンメイク」「セザンヌ」を集合展開。同世代での利用率が高まっているカラーコンタクトの品ぞろえも充実させる。

趣味や嗜好ニーズに対応する筆記具をそろえ、子ども向けのキャラクター文具まで幅広く取り扱う。商品選定には、学生などの文具ユーザーと価値観の近いZ世代の担当者が携わった。

総合スーパーの強みを生かし、ビューティや日用品のほかにもインナーやベビー用品など消費頻度の高い商品もそろえる。このほか、シニア層が気軽に立ち寄りやすいサルーステーション(健康測定コーナー)や、イオン薬局も設置し、顧客の健康志向に応える。

<Kininal ASOBLE>
イオンリテール

本棟からデッキでつながる別棟には、1階に全国初出店となる子ども向けアミューズメント施設「Kininal ASOBLE(キニナル アソブル)」が出店。全天候型のアミューズメント空間で、毎週、新しい本に出会えたり、新しいぬいぐるみを見つけたりできる新しいスタイルのあそび場を提供するという。2階には京都を中心に展開している書店「大垣書店」のカフェ併設店舗を導入する。

このほか、飲食テナントとして「バーガーキング」や「サイゼリヤ」も導入。100円ショップの「キャンドゥ」なども出店予定。英会話教室など、顧客のライフスタイルに合わせて「通う・集う・つながる」場としての機能を提供していく。

<フロアマップ>
イオンリテール

<専門店一覧>

本棟/別棟 店名 業種 営業時間
本棟 バーガーキング ファーストフード 10時~22時
サイゼリヤ レストラン 11時~22時
キャンドゥ 均一雑貨 10時~21時※カフェラストオーダー19時
PEPPY KIDS CLUB 子ども英会話 水~金 17時~20時30分
土 13 時15分~16時45分
QBハウス ヘアカット 10時~20時
三井住友銀行 銀行・ATM 平日10時~16時※15時以降は個人客対応
平日 16時~19時無人端末対応
土日祝10時~18時無人端末対応
テルル 総合デジタルショップ 10時~19時30分
別棟 Kininal ASOBLE(キニナルアソブル) アミューズメント 10時~22時
大垣書店&カフェ 書店・カフェ 10時~21時※カフェラストオーダー19時

■そよら入曽駅前
所在地:埼玉県狭山市南入曽540-1
開業日:2025年3月21日
敷地面積:1万255m2
売場面積:5809m2(直営3722m2、専門店2087m2)
駐車台数:152台(敷地内133台:平面29台・屋上104台、 敷地外19台)
駐輪台数:自転車286台 バイク12台
SC構造:地上2階建て
核店舗:イオンスタイル入曽駅前
営業時間:食品8時~23時(非食品9時~22時、イオン薬局9時~20時)
専門店数:9店舗

取材・執筆 古川勝平

そよら成田ニュータウン/年間来館者数400万人目標、ファミリー層取り込む

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