くら寿司 決算/11~4月営業利益48.5%減、前年コラボの反動減・コスト増で

2025年06月17日 14:08 / 決算

くら寿司が6月13日に発表した2025年10月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高1176億2500万円(前年同期比1.3%増)、営業利益29億300万円(48.5%減)、経常利益29億9300万円(50.1%減)、親会社に帰属する当期利益19億5500万円(50.5%減)となった。

くら寿司

売上は第2四半期過去最高を更新。米国事業の売上が好調だった。その中で3月の既存店売上は前年よりも下がったが、当時話題となった「ちいかわ」とのコラボ企画の反動減による影響だという。

店舗開発については、国内4店舗、米国9店舗、台湾1店舗の計14店舗を出店。期間末の店舗数は、全て直営で685店舗(「無添蔵」4店舗、「くらおさかな市場」1店舗、米国73店舗、台湾59店舗、上海3店舗を含む)となっている。

日本国内の売上高は859億2800万円(1.9%減)、経常利益34億8200万円(40.4%減)。

人気ゲームキャラクター「ポケモン」など話題性の高いコンテンツとのコラボ企画を実施し、売上を伸ばした。

一方、米をはじめとした原材料価格や人件費の上昇を受け、大幅な減益となった。

店舗は「大阪・関西万博店」を含む4店舗を新規出店している。

米国子会社 Kura Sushi USA,Inc.(KSU)の売上高は196億500万円(21.9%増)、経常損失7億200万円(前年同期は経常損失4億3700万円)。

積極的な新規出店とコラボ企画の展開により売上高は前年を上回って推移したが、カリフォルニア州の長期にわたる山火事や中部、東海岸を中心とした厳しい寒波の影響を受けた。

店舗は、カリフォルニア州「バークレー店」、テキサス州「フォートワース店」、ニュージャージー州「ガーデンステートプラザ店」などを新規出店している。

また、日本と連携し予約受付システムを導入するなど、利便性強化にも努めた。

台湾子会社 亞洲藏壽司股份有限公司(KSA)の売上高は122億3900万円(2.0%減)、経常利益は2億1300万円(64.2%減)。

日本でも人気の「クレヨンしんちゃん」、「カナヘイの小動物」とのコラボ企画で好評を得たが、需要期である春節期間において、海外への渡航者が増えたことによる影響を受けた。

店舗面では、2024年11月に新北市「板橋遠科店」を新規出店している。

通期は、売上高2430億円(3.4%増)、営業利益50億円(12.3%減)、経常利益52億円(16.5%減)、親会社に帰属する当期利益34億円(5.4%増)を見込んでいる。

くら寿司 決算/11~1月営業利益24.1%減、原材料価格・人件費などコスト増

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