オンワード樫山/日本の伝統美を体感できる「SCEARN」1号店10/31オープン
2025年10月30日 15:20 / 店舗レポート
オンワード樫山は10月31日、東京・北青山にデイリーラグジュアリーブランド「SCEARN(セアン)」の旗艦店をオープンする。30日報道向け内覧会を実施した。
「SCEARN」は、「 聞香・瞑想・伝統 = 心の声を聴き、自分と向き合い、自分らしさを見失わず」をコンセプトに上質でミニマルなコレクションを提供している。自分と向き合い、自分の心の声を聞こうと努めている大人の女性を想定し、商品を展開している。
2024年秋にネット販売を開始し、百貨店などでポップアップストアを実施していた。
直営旗艦店となる「SCEARN AOYAMA」は、「日本の庭園がもつ、余白の美」をインスピレーション源にしている。ブランド名の語源でもある「hear the scent(=聞香)」が随所に感じられる、香りを使った空間となっている。
初のリアル店舗は百貨店や商業施設に出店するのではなく、路面店からブランドの世界観を表現。シルク、麻、綿、ウールといった自然素材などと日本各地の確かな技術を組み合わせた、こだわりのものづくりのストーリーを発信したい考え。
2025年秋冬コレクションのテーマは「包む」。水引、おもてなしの包みにインスピレーションを得たニット、パンツ、コートなどがそろう。
カラーはモノトーン、アースカラー中心で、差し色は「紅」となっている。
アイコンアイテムは、45度傾けることによってドレープや立体感を出した「KASHIGU(かしぐ) KNIT」(税込み12万1000円、カシミヤ100%)、脇がシームレスになっており、包み込まれるようなラインの「TSUTSUMU PANTS」(9万6800円、ウール100%)。
また、ノンミュールジングウール(羊にストレスをかけないウール)と山形県鶴岡市のバイオスタートアップ「Spiber」の糸を掛け合わせたダブルフェース素材のベアショルダーワンピース(19万8000円)が登場。
<ウールとハイテク素材を掛け合わせた>

※オンワードHD広報部提供写真
前身で結んだようなドレープタックがポイントのジレ(12万9800円)、 Iラインのスカート(9万200円)は縦糸にシルク、横糸にコットンを使用した。山形県において織った生地を、尾州で染め、新潟県ではニドム加工することで、シルクの光沢と独特の風合い、しっとりしたなめらかさを出した。
<各地の職人技が光る生地を使用>

※オンワードHD広報部提供写真
こだわりのフィッティングルームは、石庭のようにランダムな位置で2カ所用意。温かみのあるウール素材が作る美しいドレープの造形からブランドを体感できる。
1階では、入り口と奥の空間で2種の香りを採用している。松栄堂がプロデュースする「Lisn(リスン)」の香りから、入り口は「VISIBLE 023」、奥は「RAY」をセレクトしている。
さらに、2階にはギャラリーを設置。ONESTORYのキュレーションによる作品の展示・販売を行う。
10月31日からは、デザイナー・猿山修氏の代表作「自在鉤(じざいかぎ)」を特集する。
そのほか、聞香体験、シーズンテーマ「包む」をコンセプトにした和菓子作りなど体験型コンテンツを提供する。
2階で使用している香りは「SOMKE TONE 03」となっている。
■SCEARN AOYAMA(セアン青山)
オープン日:2025年10月31日
住所:東京都港区北青山3-13-7
営業時間:11時~19時(月曜定休)
TEL:03-6433-5201
店舗面積:全266.54m2(1階124.01m2、2階142.53m2)
公式オンラインストア:https://scearn.com/
取材・執筆 鹿野島智子
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