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J.フロント/2月期、不動産事業躍進で営業利益20%増

2018年04月10日 11:50 / 決算

J.フロントリテイリングが4月10日に発表した2018年2月期決算は、売上高4699億1500万円(前年同期比3.8%増)、営業利益495億4600万円(18.7%増)、税引前利益482億7100万円(13.3%増)、当期利益284億8600万円(5.3%増)となった。

<上野フロンティアタワー>
上野フロンティアタワー

百貨店事業の売上高は2743億800万円(2.3%増)、営業利益は266億5900万円(20.0%増)となった。

店舗の提供価値向上、収益力向上を目指し、新たな編集売場の導入などマーケット変化に対応した
売場改装を実施した。

大丸神戸店では、6階を中心としたメンズフロアと7階リビング売場を20年ぶりにリニューアルした。大丸札幌店では、時計売場の面積を約1.5倍に拡大するとともに、取り扱いブランドの充実を図った。

大丸東京店婦人服フロアでは、人気ショップのオーナーがプロデュースする衣食住を編集した大丸・松坂屋初のコンセプト型セレクトゾーンをオープンさせた。

外商においては、拡大する富裕層消費に対応するため新規口座開拓を継続して推進するとともに、新たな商品・サービスの開発、提案に取り組んだ。

インバウンドマーケットにおいては、訪日外国人客への対応強化としてモバイル決済が可能な売場を拡大するとともに、店頭における販売サービスの強化に取り組んだ。

不動産事業の売上収益は134億2700万円(168.3%増)、営業利益は41億3100万円(1085.4%増)となった。

4月20日、松坂屋銀座店跡地を含む二街区一体開発として「GINZA SIX(ギンザ シックス)」をオープンさせた。

「GINZA SIX」は、フラッグシップストア121ブランドを含む241ブランドを誘致した商業エリアに加え、文化施設も融合するなど従来の百貨店とは異なる商業施設として開業し、地域に新たな賑わいを創出した。

11月4日には、松坂屋上野店南館跡地に、松坂屋上野店、PARCO_YA(パルコヤ)、TOHOシネマズ上野、オフィスを一体的に備える複合商業施設として、「上野フロンティアタワー」をオープンさせた。

開業を機に大丸松坂屋百貨店が所有する周辺店舗を総称し、「シタマチ.フロント」と名付けて発信するとともに、百貨店・パルコとのイベント共催、地域や商店会と連携したエリアプロモーションの実施など、魅力的な街づくりと新たな来街者の創出に取り組んだ。

来期は売上高4850億円(3.2%増)、営業利益485億円(2.1%減)、税引前利益496億円(2.8%増)、当期利益305億円(7.1%増)の見通し。

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