クリエイトSDHD／6～2月、チラシ自粛もコロナ禍で増収増益

2021年04月05日 10:30 ／決算

クリエイトSDホールディングスが4月5日に発表した2021年5月期第3四半期決算によると、売上高2523億7400万円（前年同期比8.5％増）、営業利益144億2600万円（19.1％増）、経常利益147億5200万円（19.1％増）、親会社に帰属する当期利益100億1400万円（19.4％増）となった。

ドラッグストア事業では、お客・患者や従業員の安心・安全を最優先に考え、ポイント販促やチラシ販促など、集客の波を作る販売促進策を自粛する一方で、EDLP（エブリデイ・ロープライス）品目の拡大により、いつ来店しても求めやすい価格での提供を推進し、地域のライフラインとして可能な限り営業を継続した。

また、非接触・キャッシュレス決済に対するニーズの高まりの中で、自社電子マネー機能付きポイントカード「おさいふHippo」の利用促進に注力するとともに、調剤薬局内における待ち時間短縮のため「処方せん送信機能付き電子お薬手帳アプリ」の利用促進にも継続して取り組み、各種感染防止対策を徹底しながら、安心・安全な店舗と薬局として地域医療への貢献に努めた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響では、外出の自粛やテレワークの推進、マスクの常時着用など、ライフスタイルの変化に伴うメイク化粧品、総合感冒薬の需要減少、調剤薬局においては医療機関受診の手控えや長期処方による処方せん応需枚数の減少が見られたものの、マスク・消毒液・ハンドソープなどの感染予防関連商材や、食料品・日用品などの需要は引き続き堅調に推移し、売上高・利益共に前期と計画を上回る結果となった。

ドラッグストアの新規出店では、28店舗の出店をした。一方で、スクラップ＆ビルドにより1店舗、経営効率化の観点から2店舗の閉鎖をした。調剤薬局の新規出店では、ドラッグストアへの併設調剤薬局を17店舗、調剤専門薬局を1店舗開局した。一方で、経営効率化の観点から1店舗の閉鎖をした。

通期は、売上高3383億3000万円（5.9％増）、営業利益178億6000万円（0.4％増）、経常利益182億8000万円（0.4％増）、親会社に帰属する当期利益123億円（0.4％増）を見込んでいる。