マツモトキヨシHD/時短営業・休業・インバウンド減で3月期減収減益
2021年05月13日 10:30 / 決算
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マツモトキヨシホールディングスが5月13日に発表した2021年3月期決算によると、売上高5569億700万円(前年同期比5.7%減)、営業利益315億3300万円(16.1%減)、経常利益340億9100万円(14.7%減)、親会社に帰属する当期利益215億6800万円(17.6%減)となった。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、特に第1四半期は、マスクや除菌関連、日用品、食品などの特需が郊外型店舗を中心に発生した。
一方で、外出自粛や在宅勤務の推進により繁華街、都心店舗では客数が減少するとともに、営業時間の短縮、テナント店舗での臨時休業、感染拡大防止への対策とした至近距離出店店舗での週末臨時休業などにより、減収減益を計上した。
また、インバウンド売上も出入国制限などの影響により、僅かなものとなっている。
調剤事業は、コロナウイルス禍に伴う医療機関への受診を控える動きや処方箋応需枚数の減少があったが、調剤店舗の新規開局などもあり前期を上回る売上高となった。
新規出店は、和歌山県内グループ1号店となる「薬マツモトキヨシキーノ和歌山店」をオープンしたことで、国内47都道府県全てに「マツモトキヨシ」グループ店舗の出店が実現した。
また、中国エリア1号店となる「薬マツモトキヨシmatsukiyoLAB岡山駅B-1店」のオープンもあり、matsukiyoLABは26店舗まで拡大している。
3月末までに、出店71店舗、閉店24店舗、改装40店舗となり、グループ店舗数は1764店舗となった(海外店舗はグループ店舗数の総数に含んでいない)。
海外での新規出店は、ベトナムのホーチミン市に1号店となる「マツモトキヨシ ビンコムセンタードンコイ店」がオープン。3末の海外店舗数は、タイで30店舗、台湾で17店舗、ベトナムで1店舗の合計48店舗となっている。
さらに、グループの強みとなる顧客接点数(ポイントカード会員/LINEの友だち/公式アプリのダウンロード数)は、3月末現在、延べ7800万超まで拡大している。
10月1日付でココカラファインとの経営統合を予定しており、通期連結業績予想は、現時点では未定としている。
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