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三越伊勢丹HD/4~6月売上高14.7%増、高級品など好調

2022年08月02日 10:30 / 決算

三越伊勢丹ホールディングスが8月1日に発表した2023年3月期第1四半期決算によると、売上高1016億1500万円(前年同期比14.7%増)、営業利益39億6500万円(前期は60億2700万円の損失)、経常利益45億2700万円(前期は57億4200万円の損失)、親会社に帰属する当期利益56億5200万円(前期は86億7300万円の損失)となった。

百貨店業は、売上高917億8000万円(18.3%増)、営業利益19億4400万円(前年同四半期は営業損失82億3900万円。

3月にまん延防止等重点措置が解除されて以降、全国各地での人流回復に加え、昨年の臨時休業の反動もあり、売上高、入店客数ともに前年から増加した。

外出機会の増加により消費行動が活発化したことで、ラグジュアリーブランド、宝飾、衣料品を中心に売り上げが好調に推移し、客単価についてはコロナ前の水準を上回ったという。

伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店では、外商顧客やエムアイカード上位利用顧客による売り上げがけん引し、ラグジュアリーブランド、宝飾、時計といった高額品アイテムの売り上げが好調に推移した。また、伊勢丹新宿本店では、4月の売上高が、三越伊勢丹の統合後最高となるなど、回復基調が鮮明となった。

オンラインの取り組みでは、化粧品ECサイトの「meeco(ミーコ)」が、外出機会の増加に伴い、サンケア、ベースメーク、フレグランスの売り上げが好調で、前年から大きく伸長。また、30代~40代の中心顧客が引き続き堅調な他、20代の顧客数、売り上げシェアが伸び、順調に推移している。

海外百貨店は、ゼロコロナ政策を続ける中国店舗については厳しかったが、マレーシア・シンガポールのアセアン店舗は、コロナ規制の緩和により売り上げ、営業利益ともに前年および計画を上回っている。

米国店舗は、売り上げ、営業利益ともに前年および計画を上回るとともに、コロナ前の客数・客単価を越えた。

クレジット・金融・友の会業の売上高73億6500万円(1.3%増)、営業利益10億7200万円(34.3%減)。

エムアイカードは、新型コロナウイルス感染者数の減少に伴い消費活動が活発化したことから、クレジットカード取扱高がコロナ前の水準近くまで回復。特に、旅行や飲食領域での利用が伸長し、百貨店外でのクレジットカード取扱高については前年実績に対し大きく伸びている。

不動産業の売上高42億9900万円(4.5%増)、営業利益は10億5100万円(20.3%減)。

三越伊勢丹プロパティ・デザインは、主要事業の建装・デザイン事業において、コロナ禍で工事が延期となっていた案件の完工増加などにより、前年実績に対し増収だった。

通期は、売上高4940億円(18.1%増)、営業利益170億円(186.2%増)、経常利益170億円(78.6%増)、親会社に帰属する当期利益190億円(54.0%増)を見込んでいる。

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