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いなげや/4~6月営業損失3億2000万円、売上・客数ともに苦戦

2022年08月09日 10:30 / 決算

いなげやが8月9日に発表した2023年3月期第1四半期決算によると、営業収益601億円(前年同期比6.8%減)、営業損失3億2000万円(前期は9億6100万円の利益)、経常損失2億4400万円(前期は10億5200万円の利益)、親会社に帰属する当期損失2億9600万円(前期は6億6400万円の利益)となった。

<いなげや店舗イメージ>
いなげや

営業収益が601億円(6.8%減)、売上高が575億1700万円(7.0%減)。また、売上総利益率は0.5ポイント減少して27.4%となり、売上総利益は157億3200万円(8.7%減)で、減収減益を計上している。

スーパーマーケット事業のセグメント別売上高(外部顧客)は467億3700万円(8.3%減)、セグメント損失は4億2800万円(前年同四半期は7億6000万円のセグメント利益)。

中期3カ年経営計画の中で進めてきた「新店・改装投資」の計画が新型コロナウイルス感染症拡大への対応による遅れに加え、中国のゼロ・コロナ対策、ウクライナ情勢の長期化による機材調達の遅延により、大きく遅れた。原油価格の高騰、円安による電気料の高騰により販売費および一般管理費の増加、商品原価の値上げに対する価格政策などの遅れ、行動制限がなくなり、外出、外食の機会が増え、客数の獲得が計画を下回ったことで売上高が減少し、既存店売上高は前年同同期比5.2%減だった。

平塚四之宮店(神奈川県平塚市)、厚木三田店(神奈川県厚木市)など3店舗の改装を実施し、店舗数は132店舗。

ドラッグストア事業のセグメント別売上高(外部顧客)は105億7700万円(1.7%減)、セグメント利益は0円(99.8%減)。

食品価格の値上げの影響により食品の購入目的の来店が減り「客数の獲得」ができなかったことから、売上・売上総利益の減少につながった。既存店売上高は4.1%減だった。

設備投資は、練馬平和台店(東京都練馬区)を新設した。また、既存店の活性化のため、足立舎人店(東京都足立区)、薬局西立川店(東京都立川市)など8店舗の改装を実施した。一方で1店舗を閉鎖したことにより、店舗数は141店舗となっている。

通期は、営業収益2520億円(0.2%増)、営業利益36億円(2.1%増)、経常利益39億円(0.5%増)、親会社に帰属する当期利益17億円(29.2%減)を見込んでいる。

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