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ファーストリテイリング/8月期は売上収益・営業利益とも過去最高を更新

2022年10月13日 15:30 / 決算

ファーストリテイリングが10月13日に発表した2022年8月期決算によると、売上収益2兆3011億2200万円(前年同期比7.9%増)、営業利益2973億2500万円(19.4%増)、税引前利益4135億8400万円(55.6%増)、親会社に帰属する当期利益2733億3500万円(60.9%増)となった。

<ユニクロ>
ユニクロ

連結業績は、売上収益、営業利益ともに増収、大幅な増益となり、過去最高の業績を達成した。新型コロナウイルス感染症が収束に向かうなかで、服に対する需要が回復したことに加え、グローバルで継続的にLifeWear(究極の普段着)のブランディングを強化したことや、生産・物流などの環境変化に機動的に対応できたことで、各国・各地域で売上が着実に回復した。

また、期首に比べて会計年度末の為替レートが1ドル138.7円と約29円の大幅な円安となったことで、外貨建金融資産の換算による為替差益などを1143億円計上したことから、金融収益・費用は、ネットで1162億円のプラスとなった。この結果、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益とも大幅な増益となった。一方で、為替の影響を除いても、過去最高の利益とだった。

連結会計年度の設備投資は865億円、前期比141億円減となった。内訳は、国内ユニクロ事業が215億円、海外ユニクロ事業が246億円、ジーユー事業が48億円、グローバルブランド事業が13億円、システム他が342億円だった。出店投資に加え、自動化倉庫への投資を継続して実施した。

グループは、「グローバルNo.1ブランドになる」ために、「顧客起点の商品づくり」「グローバルでの出店の加速」「店舗とEコマースが一体となった購買体験の構築」「地球環境・社会のさまざまな課題の解決」に注力し、事業の拡大とサステナビリティの取り組みを一体で強化した。特に、海外ユニクロ事業はグループの成長の柱として、各国・各地域で出店の加速とEコマースの強化を図った。

グレーターチャイナ、その他アジア・オセアニア地区はすでに確立しているブランドポジションをさらに高め、継続的な事業の拡大を目指す。北米、欧州は、この1年間で収益構造が大きく改善し黒字体質に転換した。今後は、マーケティングを強化しLifeWearの浸透を図ることで、さらなる事業規模の拡大を目指す。また、サステナブルな社会を構築するために、LifeWearのコンセプトを大切にした服づくりを行う。高品質で長く着用できる服、地球への負荷を低減し、健康で安全な労働環境でつくられた服、販売された後もリサイクル、リユースなどで循環される服を追求する。

次期は、売上収益2兆6500億円(15.2%増)、営業利益3500億円(17.7%増)、税引前利益3500億円(15.4%減)、親会社に帰属する当期利益2300億円(15.9%減)を見込んでいる。

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