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イオンリテール/AIでシフト作成、デジタルボードで生産性アップ

2022年10月13日 14:46 / IT・システム

イオンリテールは10月13日、「イオン」「イオンスタイル」334店舗で「AIワーク」と「MaI(マイ)ボード」を導入したと発表した。

<AIワークで作成したシフトをスマホで確認>
AIワークで作成したシフトをスマホで確認

同日行われたイオン天王町ショッピングセンター(横浜市保土ヶ谷区)内覧会で明らかにしたもの。

「AIワーク」と「MaIボード」は、パナソニック コネクトと共同開発した、スタッフの働き方DXを推進するツール。7月から全社的に導入を進めており、年内には、約350店舗全店で採用する予定だ。

「AIワーク」は、チームの勤務計画を自動で起案するシステムで、マネジャーのシフト作成時間を低減する。スタッフは、勤務希望提出と勤務シフトの確認を携帯端末から、いつでもできる。

一人ひとりの勤務パターンや職能をデータ化し、AIが時間帯、人員配置に最適なシフトを組むことで、マネジャーの業務負担を削減する。

システム企画本部ストアオペレーション部の天池志光部長は「大きな売り場ではスタッフが100人規模いる場合もあり、シフト作成は責任者の大きな負担になっていた。スタッフがスマホでいつでも各自のシフトを確認できるので、パソコンを立ち上げたり、紙を印刷して配布したりする手間も省ける」と説明した。

<各部門の予算達成状況を確認できる>
各部門の予算達成状況を確認できる

また、「MaIボード」は連絡ノート・掲示板といった紙、パソコンに替わり、デジタルサイネージでチーム内の情報共有を行うデジタルコミュニケーションボード。タッチパネル式で、各部門の売り上げ、客数、予算達成状況、売り場変更、全社的に販売強化している商品などを画面にタッチして確認できる。

<リアルタイムで予算達成状況を共有>
リアルタイムで予算達成状況を共有

同社では毎日1回、各売り場のスタッフが集まって「MaIボード」を見ながら、ミーティングを実施し、情報共有を強化している。

<グラフで各部門の情報を表示>
グラフで各部門の情報を表示

「MaIボード」は、情報を掲示するだけでなく、ホワイトボードのように画面へ、伝達事項などを記入、保存でき、スタッフ間コミュニケーションの活発化に貢献している。

<ホワイトボードのような使い方も可能>
ホワイトボードのような使い方も可能

共有できる情報としては、規模、エリアなどベンチマークしているグループの他店舗の動向も見ることが可能で、他店舗の売れ行きを見ながら、自店舗の発注を変更するといったフレキシブルな対応を実現する。

<1㎞圏内の天気予報を表示>
1㎞圏内の天気予報を表示

さらに、1㎞圏内の天気予報を表示。天候、乾燥、花粉、停電リスクなどを見ながら、発注を変更でき、スタッフに好評だという。

<フロアマップも確認できる>
フロアマップも確認できる

フロアマップを表示し、売り場の変更、自店舗のチラシも確認できる。

天池氏は「パソコンを見なくても、だれでもタッチパネルで気軽に、情報を見ることができ、今まで見られなかったベンチマークの他店舗の売り上げ動向も確認できるため、スタッフのモチベーションアップにつながっている。売り上げ、天気といった情報を迅速に共有することで、発注量を変更するなどスタッフが自律的に働け、生産性が向上している。1店舗当たり年間約3万枚の紙の削減も見込む」としている。

<チラシ情報も掲載>
チラシ情報も掲載

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