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松屋フーズHD/4~12月、定番メニュー刷新などで増収増益

2023年02月06日 11:20 / 決算

松屋フーズHDが2月3日に発表した2023年3月期第3四半期決算によると、売上高789億4000万円(前年同期比12.2%増)、営業利益14億5700万円(前期は25億100万円の損失)、経常利益37億3700万円(27.5%減)、親会社に帰属する当期利益16億2300万円(37.4%減)となった。

<松屋フーズ>
松屋フーズ

グループは、新型コロナウイルス感染症対策の取り組みを全国の店舗で実施し、食のインフラとしての責務を果たすべく、業容の拡大と充実に取り組んだ。売上高は、既存店売上が9.4%増と前年を上回ったことに加え、前年度以降の新規出店等による売上増加分が寄与したこと等により、増収となった。

売上高の増加により、固定費の占める割合が低下したこと等により、売上原価は、原価率が34.8%から33.5%、販売費・一般管理費は、売上高に対する比率が68.8%から
64.7%となったため増益となった。自社において重視すべき指標と認識しているFLコスト(売上原価と人件費の合計。FOODとLABORに係るコスト)の売上高比は、前年同期の68.4%から65.7%へと改善した。

新規出店は、牛めし業態22店舗、その他業態2店舗の合計24店舗を出店した。一方で、直営の牛めし業態店14店舗、とんかつ業態3店舗、鮨業態1店舗、その他業態3店舗の合計21店舗については撤退した。第3四半期連結会計期間末の店舗数はFC店を含め、1210店舗(うちFC6店舗、海外9店舗)となった。業態別内訳としては、複合化によるとんかつ業態からの牛めし業態への業態変更5店舗を実施し、牛めし業態992店舗、とんかつ業態181店舗、鮨業態9店舗、その他の業態28店舗となった。新規出店を除く設備投資は、209店舗の改装(全面改装2店舗、一部改装207店舗)を実施したほか、工場生産設備などに投資を行った。

商品販売及び販売促進策は、「ごろごろ煮込みチキンカレー」の定番販売等のグランドメニューの刷新を実施したほか、新商品として「プーパッポンカレー」「焼きかつ定食」「ビビン牛めし」「ネギおろしハンバーグ定食」「スパイシーキーマ牛めし」「魯肉飯」「富士山豆腐の本格麻婆めし」「カットステーキのビーフストロガノフ」などの販売、宅配におけるウルトラ半額祭、宅配手数料無料キャンペーン、丼フェアなどを実施した。

通期は、売上高1045億円(10.6%増)、営業利益10億円、経常利益33億円(48.4%減)、親会社に帰属する当期利益14億円(26.7%増)を見込んでいる。

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