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ABCマート/2月期、トレンドアイテム販売・セール絞り込みで増収増益

2023年04月12日 10:30 / 決算

エービーシー・マート(ABCマート)が4月12日に発表した2023年2月期決算によると、売上高2900億7700万円(前年同期比18.9%増)、営業利益423億100万円(54.1%増)、経常利益433億6000万円(53.4%増)、親会社に帰属する当期利益302億5600万円(74.1%増)となった。

<ABCマート>
ABCマート

国内における売上高は1979億8100万円(16.6%増)、セグメント利益は350億200万円(38.4%増)だった。

販売戦略では、実店舗の売上が拡大していく中、デジタル広告やスマートフォン向けアプリの抽選機能を活用した施策等により、オンラインと実店舗の相互送客を実現し、トレンドアイテムを中心に実店舗への訴求効果を高める販売促進を実施した。これらトレンドアイテムの販売とセールアイテムの絞り込みにより、客単価の改善を図った。

商品展開では、著名アーティストとのコラボレーション企画による新作スニーカーやアウトドア向けシューズ、レディースカジュアルシューズ、アパレルの販売に注力した。レジャーや旅行による需要が増したことから、レザーカジュアルシューズやレディースシューズの販売が好調となった。

店舗展開では、郊外のショッピングセンターを中心に47店舗の新規出店をした。施設の閉館に伴う閉店とスクラップアンドビルドの促進により、26店舗閉店し、期末の国内店舗数は1074店舗だった。既存店では、増床改装を中心に53店舗の改装(うち33店舗は増床改装、29店舗は業態変更)を実施し、都市型旗艦店「GRAND STAGE」への業態変更と、「ABC-MART」や「ABC-MART SPORTS」など複数のバナーを一カ所に集めた複合業態店舗の出店拡大を積極的に進めた。期末の「GRAND STAGE」は67店舗(複合業態含む)、また複合業態店舗は82店舗となった。

国内店舗の通期の売上高増収率(通販含む)は、全店で17.2%増、既存店で14.0%増だった。下期以降、3年ぶりの行動規制の解除により市況が活発になり、またインバウンド需要が増してきたことから、売上が大きく伸長した。新作スニーカーや高単価のブーツ類を中心にプロパー販売が好調だったことから、客単価の上昇が売上の更なる増加につながった。オンライン販売については、デジタル売上高(実店舗におけるEC在庫の販売分を含む。)が13.4%増となった。

次期は、売上高3115億円(7.4%増)、営業利益440億円(4.0%増)、経常利益449億円(3.6%増)、親会社に帰属する当期利益304億円(0.5%増)を見込んでいる。

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