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ファーストリテイリング/9~2月売上収益20.4%増、海外・GU好調

2023年04月13日 15:00 / 決算

ファーストリテイリングが4月13日に発表した2023年8月期第2四半期決算によると、売上収益1兆4673億5000万円(前年同期比20.4%増)、営業利益2202億6300万円(16.4%増)、税引前利益2304億9900万円(8.4%増)、親会社に帰属する当期利益1533億9200万円(4.5%増)となった。

ファーストリテイリング

東南アジア、北米、欧州のユニクロ事業、ジーユー事業は大幅な増収増益と好調で、業績拡大に貢献した。

売上総利益率は前年同期比で1.1ポイント低下し、50.5%。売上高販管費率は同0.3ポイント改善し、35.7%。

国内ユニクロ事業の売上収益は4951億円(11.9%増)、営業利益は673億円(1.6%減)と大幅な増収となったが、円安による原価率上昇で減益だった。

既存店売上高は10.0%増。秋冬商品やヒートテックインナーなどの冬の防寒衣料の販売が好調だったことに加え、タックワイドパンツなどの春物商品、感動ジャケット、感動パンツ、シャツなどの新生活需要にマッチした商品の販売が好調に推移している。

一方、利益面では、期中に急激に円安が進行したことで、追加発注した商品の調達コストが大幅に増加し、売上総利益率は同2.2ポイント低下した。売上高販管費比率は同0.5ポイント改善した。これは第2四半期の売上が非常に好調だったことで、賃借料、人件費、物流費を中心に販管費比率が改善したことによるもの。

海外ユニクロ事業の売上収益は7552億円(27.3%増)、営業利益は1226億円(22.2%増)。特に、東南アジア・インド・豪州地区、北米、欧州(ロシアを除く)が大幅な増収増益だった。本格的な成長フェーズに入っているという。

さらに、パンデミックやインフレの進行などにより、この数年で服への需要が急速に変化し、高品質、ベーシックで長く着られるLifeWearへのニーズが高まった。ブランディングや地域に根差したビジネスを強化したことも奏功した。

ジーユー事業の売上収益は1455億円(18.5%増)、営業利益は130億円(39.2%増)。品番数を絞り込み、シーズン後半までマストレンド商品の数量を準備し、積極的に商売を行った結果、既存店売上高は大幅な増収となっている。

特に、ヒートパデッドアウター、スーパーワイドカーゴパンツ、バギースラックスなどの販売が好調だった。

グローバルブランド事業売上収益は702億円(19.1%増)、営業利益は1億円(85.3%減)。セオリー事業は、大幅な増収、営業利益は減益となった。主に、米国事業で在庫処分を優先したことで、売上総利益率が悪化したことと、グレーターチャイナを中心とするアジア事業が新型コロナの影響を受け、減益となったためだという。日本事業は百貨店の客数が回復したことに加え、戦略的に売れ筋商品の在庫を積み増したことで大幅な増収増益となっている。

プラステ事業は、若干の増収、赤字幅はやや縮小した。コントワー・デ・コトニエ事業は、減収、赤字幅は若干拡大している。

通期は、売上収益2兆6800億円(16.5%増)、営業利益3600億円(21.1%増)、税引前利益3702億円(10.5%減)、親会社に帰属する当期利益2400億円(12.2%減)を見込んでいる。

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