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いなげや/3月期減収減益、最終赤字11億5600万円

2023年05月10日 11:47 / 決算

いなげやが5月9日に発表した2023年3月期決算によると、営業収益2485億4600万円(前年同期比1.1%減)、営業利益18億9900万円(46.1%減)、経常利益21億8400万円(43.7%減)、親会社に帰属する当期損失11億5600万円(前期は23億9900万円の利益)となった。

<生鮮・総菜が低調だったと本杉社長>
生鮮・総菜が低調だったと本杉社長

5月10日行われた決算説明会で本杉吉員社長は「強化を進めてきた生鮮・総菜の売り上げが巣ごもりの反動、マーケティングの遅れなどで振るわず、利益があがらなかった。特に鮮魚が、相場の上昇で、仕入価格が上がり、低調だった。減損損失を14億7400万円、繰り延べ税金資産の取り崩しを行ったことなどにより法人税等調整額を12億6700万円計上したため、最終赤字11億5600万円となっている」と述べた。

スーパーマーケット事業のセグメント別売上高(外部顧客)は1934億7000万円(1.9%減)、セグメント利益は8億3100万円(62.1%減)。既存店売上高は前期比1.6%減だった。

店舗面では、練馬西大泉店(東京都練馬区)を新設。既存店の活性化を引き続き推進し、大泉学園店(埼玉県新座市)、所沢狭山ヶ丘店(埼玉県所沢市)など6店舗を改装した。3月末の店舗数は133店舗。

また、楽天全国スーパーにおいて「いなげやネットスーパー」のサービスを、大和高座渋谷店(神奈川県大和市)、横浜東蒔田店(横浜市南区)、横浜西が丘店(横浜市泉区)、荒川西日暮里店(東京都荒川区)、飯田橋店(東京都新宿区)の5店舗を出店した。

「移動スーパーとくし丸」は順調にエリアを拡大、現在21台稼働している。

ドラッグストア事業のセグメント別売上高(外部顧客)は436億7600万円(2.4%増)、セグメント利益は7億5800万円(23.3%減)。既存店売上高は前期比0.1%増。

店舗面は、練馬平和台店(東京都練馬区)、世田谷上祖師谷店(東京都世田谷区)、川越東口店(埼玉県川越市)の3店舗を新設した。既存店の活性化のため、むさし村山店(東京都武蔵村山市)など26店舗の改装を実施した。1店舗を閉鎖し、3月末での店舗数は、143店舗となっている。

次期は、営業収益2526億円(1.6%増)、営業利益15億円(21.0%減)、経常利益15億4000万円(29.5%減)、親会社に帰属する当期利益1億8000万円を見込んでいる。

本杉社長は「あらためて生鮮・総菜の強化で最終黒字を目指す。設備投資を約60億円、資本提携の経費なども見込み、当期利益1億8000万円を計画している」と説明した。

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