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三菱食品/24年3月期売上高2兆円突破へ、商品開発を強化

2023年05月12日 11:45 / 決算

三菱食品が5月11日に発表した2023年3月期決算によると、売上高1兆9967億8000万円(前年同期比2.1%増)、営業利益234億3300万円(23.1%増)、経常利益251億9900万円(23.7%増)、親会社に帰属する当期利益171億2600万円(22.8%増)となった。

各段階利益は2期連続で、過去最高益を更新している。売り上げ増、不採算取引の見直し、業務用需要の回復などから利益面が大きく伸びた。

「中計2023」の定量目標経常利益200億円、ROE8%を1年前倒しで達成する経常利益252億円、ROE9.7%となっている。

<商品開発を強化と京谷社長>
商品開発を強化と京谷社長

同日行われた決算説明会で、京谷裕社長は「地政学リスクの高まり、原材料・光熱費の高騰があったものの、コロナ規制の緩和による業務用需要、インバウンド回復が業績の追い風となった。2024年3月期は、世界的なチョコレートブランドであるリンツの販売を6月1日から開始する。ブランド力の強いリンツ導入で、これまで当社と取引のなかった小売企業からも引き合いがあり、輸入・オリジナル商品の開発はこれからも強化する」と説明した。

加工食品事業の売上高は6592億3000万円(1.6%減)、営業利益は57億6100万円(22.8%増)。家庭内食品需要の落ち込みや取引の見直しで、売り上げが微減している。

低温食品事業の売上高は5794億8800万円(6.9%増)、営業利益は123億6000万円(34.4%増)。業務用商材を中心に外食、ディスカウントストアとの取引が増加。ケー・シー・エスを新規連結したことにより、増収増益だった。

酒類事業の売上高は4831億9800万円(2.6%増)、営業利益は36億8000万円(1.7%減)。売上高は、家飲み需要の落ち込みにより、スーパーマーケットとの取引が減少したものの、業務用商材の復調により、増加した。利益面は、品種別構成比の変化に伴い利益率が低下している。

菓子事業の売上高は2724億7100万円(1.1%増)、営業利益は31億3300万円(4.3%増)。コンビニエンスストアの取引が回復したことなどにより、増収増益となっている。

ケース単価は加工食品2394円(4.52%増)、冷凍食品・アイス4354円(6.19%増)、酒類3488円(3.85%増)、菓子2439円(3.07%増)、全体で3002円(4.9%増)だった。

次期は、売上高2兆200億円(1.2%増)、営業利益243億円(3.7%増)、経常利益260億円(3.2%増)、親会社に帰属する当期利益175億円(2.2%増)を見込んでいる。

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