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ドトール・日レスHD/3~5月売上高15.2%増、コロナ5類移行で業績回復

2023年07月14日 11:00 / 決算

ドトール・日レスHDが7月14日に発表した2024年2月期第1四半期決算によると、売上高351億7600万円(前年同期比15.2%増)、営業利益21億6600万円(122.8%増)、経常利益22億5500万円(86.5%増)、親会社に帰属する当期利益20億1400万円(57.1%増)となった。

日本レストランシステムグループにおける売上高は125億500万円(14.6%増)、セグメント利益は7億5300万円(239.5%増)。

新型コロナウイルスの5類移行に伴い、着実に売上高が伸長し、回復傾向がはっきりと見られた。

新規出店については、「星乃珈琲店」や「洋麺屋五右衛門」などの主力ブランドを中心に9店舗を新規出店するなど店舗網の拡大に努め、一部のロードサイドの「星乃珈琲店」では、既存建物の一部分を改装し「コッペ田島」ブランドをオープンした結果、より多くの顧客を迎えることができた。業態変更も積極的に進め、「牛たん焼き仙台辺見」をはじめとした既存ブランドでスタート。「星乃珈琲店」の店舗数は、5月末時点で国内275店舗となり、うち加盟店は34店舗となっている。

商品戦略については、引き続き、季節に合わせたメニュー開発のマーケティング力強化に努め、商品力を高めている。多ブランド展開における効率化を考慮した商品開発によって、徹底した原価管理を行う。

ドトールコーヒーグループにおける売上高は208億6800万円(15.6%増)、セグメント利益は11億2600万円(127.9%増)となった。

新型コロナウイルスの5類移行により、人流が回復したことで、ビジネス街や駅前立地を中心に売上高は上昇傾向が鮮明となった。回復が遅れがちだったモーニングの時間帯も客数が回復しつつあり、ランチやティータイムの改善も継続していることが、業績の回復につながっている。

店舗では、コロナ禍に対応したテイクアウト施策や売店商品の拡大を継続しながら、季節ごとの商品など付加価値の高いメニューを随時導入し、顧客単価を上げることで売上の回復に努めた。客数の回復を目指したキャッシュレス・キャンペーン施策を継続して打つことで、新規顧客の獲得やリピーターの確保に注力。一方で、原材料をはじめとしたコストアップに対し、昨年来取り組んでいる維持管理コストの削減を継続することで、着実に利益を積み上げる体制を整えた。

卸売事業では、コンビニやスーパー向けチルド飲料において、プライベートブランド・ナショナルブランドともに、商品展開の幅を広げることで、売上高の拡大に努めた。ドリップコーヒーやインスタントコーヒーなど、通販や量販店での販売を拡大、巣ごもり消費に合わせた新商品の投入を引き続き継続し、新たな商品の開発・販売によって業容拡大に邁進したという。

現状、利益面では、コロナ前の業績とはまだ開きがあるものの、売上高はコロナ前を超え、確実に伸長している。今後、さまざまな施策を講じることで、さらなる回復を図っていく。

通期は、売上高1387億1800万円(9.3%増)、営業利益72億8200万円(145.3%増)、経常利益74億4500万円(114.8%増)、親会社に帰属する当期利益53億9900万円(57.5%増)を見込んでいる。

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