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コメリ/4~6月はPB好調も天候不順や値上げで減収減益

2023年07月25日 10:30 / 決算

コメリが7月25日に発表した2024年3月期第1四半期決算によると、営業収益1040億7400万円(前年同期比3.3%減)、営業利益84億4000万円(20.3%減)、経常利益83億9900万円(17.6%減)、親会社に帰属する当期利益56億5400万円(18.2%減)となった。

<コメリ>

営業概況としては、自社の核カテゴリーであり、第1四半期で売上構成の高い、園芸植物関連、ガーデニング・家庭菜園資材は4月、5月共に天候不順の影響を受け、前年同期間を下回った。また、肥料は、原材料価格の変動等による価格改定の報道を受け、前年は駆け込み需要があった反面、今年は買い控えが発生し、販売が減少した。

一方、農薬、刈払機等の農業事業者向けの商品やネジ・釘・基礎資材といったプロが頻繁に使用する消耗品は、引き続き堅調に推移した。また、ペット用品・カー用品部門は、市場商品と比較し「価格・品質」共に優位性のあるPBの新商品がヒットし、好調に推移した。

成長基盤投資である出店は、ハード&グリーンを3店舗開店した。退店では、ハード&グリーンを1店舗を閉店した。これらにより、第1四半期末の店舗数は、パワー94店舗、ハード&グリーン1105店舗、PRO12店舗、アテーナ5店舗、合計で1216店舗となった。

重点施策である商品開発では、「暮らしを守り・育てる商品開発」を実現するため、お客の潜在ニーズを具現化させる商品開発に努めた。また、物価高の影響で各商品の価格が上がる中、PB商品の価格優位性を高めることでお客からの支持を得て、PB商品の売上高構成比率は、前年同期比1.1%増の49.9%まで高まった。

リフォーム事業では、1200を超えるコメリ全店でリフォームサービスや住まいのメンテナンスサービスを受付けできる体制を整えた。2023年2月から放映しているTVCMの効果もあり、受付・契約件数共に堅調に推移した。また、人的資本投資の1つであるマイスター制度の促進で接客レベルを向上させた結果、庭木の手入れ、シロアリ駆除、エアコンクリーニングなどの「住急番サービス」も受注件数が増加し、好調に推移した。

イーコマース事業では、店舗数を活かし、店頭受取比率81%に達するBOPIS(Buy Online Pick up In Store)の取り組みを行い、アプリと連携したキャンペーン等の販売促進に努めた。

カード事業では、自社発行しているコメリカード(クレジット機能)、アクアカード(プリペイド機能)等のカード会員数は494万人を突破した。2022年11月からコメリカード・アクアカードとコメリアプリを連携させたスマホ決済サービス「コッコPay」をリリースし、CRMを活用した販促活動や、決済手段の多様化に対応することでお客の利便性向上に努めた。

通期は、営業収益3860億円(1.7%増)、営業利益270億円(3.6%増)、経常利益271億円(5.0%増)、親会社に帰属する当期利益173億円(1.2%増)を見込んでいる。

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