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日本フードサービス協会/6月の外食売上11.8%増、居酒屋店舗は19年比31.4%減

2023年07月25日 14:59 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の6月度売り上げ状況は、前年同月比11.8%増となった。

6月度 売上高前年同月比
全体 11.8%増
ファストフード 11.2%増
ファミリーレストラン 11.8%増
パブ・居酒屋 14.7%増
ディナーレストラン 13.0%増
喫茶 16.0%増

6月は、5月のコロナ5類移行を受けて外食消費がようやく回復基調に入り、インバウンド需要の増加も目立っている。2019年同月比でも3.5%増となった。

しかし、店舗数はいまだ19年レベルに回復しておらず、特に「パブ・居酒屋」はいまだ2019年比31.4%減となっている。

ファストフード業態の全体売り上げは11.2%増、コロナ禍前の2019年対比では15.6%増だった。

「洋風」は、期間限定の新商品が好評で売り上げ堅調で8.4%増。「和風」は、一部でシニア層の店内飲食への戻りがあり、売り上げ17.9%増。「麺類」は、都心のビルイン、SC立地店舗の回復基調などで、売り上げ13.1%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、父の日前後の「回転ずし」が好調で、売り上げ8.3%増。「その他」は、月前半に気温が高く「アイスクリーム」が好調、また都心部の繁華街やSCへの人流が回復したことで、売り上げは13.1%増となっている。

ファミリーレストラン業態の全体売り上げは前年比11.8%増、2019年比は6.1%減。立地によっても異なるが、全体としては持ち直し基調が継続、閉店時間を遅くする店舗も徐々に増え、「洋風」は売り上げ11.9%増、「和風」は売り上げ11.4%増と好調に推移している。

「中華」は、店内・店外ともに客足堅調、売り上げ11.6%増。「焼き肉」は、各社で差があるものの、「郊外立地店」の一部は好調を維持、売り上げは12.4%増となった。

パブ・居酒屋業態は、「パブ・居酒屋」の売り上げは前年比14.7%増、2019年比で33.9%減。夕方からの早い時間帯では、客足が2019年を上回るところもある一方で、夜遅い時間の客足の戻りはまだ鈍いなど、にぎわう時間帯が変化している。コロナ禍で繁華街やオフィス街の店舗閉鎖も多く見られるが、存続の店舗では大きめのグループ宴会が少しずつ戻るなど、経営環境には明るい兆しも見え始めているという。

ディナーレストラン業態は、 入国制限の緩和以降、インバウンドの回復が続いており、1回あたり利用金額も大きく、客単価上昇にも寄与している。コロナの5類移行後、企業や団体の宴会も少しずつ戻り、売り上げは13.0%増、2019年比では売り上げ8.5%減となった。

喫茶業態は、観光地などを中心に、商業施設やオフィス街でも人流の回復が続き、売り上げは16.0%増、2019年比で3.3%減だった。

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