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モスフードサービス/4~6月増収増益、モスバーガー既存店が好調

2023年08月10日 16:43 / 決算

モスフードサービスが8月10日に発表した2024年3月期第1四半期決算によると、売上高221億4300万円(前年同期比14.2%増)、営業利益9億5200万円(320.3%増)、経常利益10億6300万円(230.4%増)、親会社に帰属する当期利益6億9100万円(126.5%増)となった。

モスフードサービス

国内モスバーガー事業の売上高174億3100万円(13.5%増)、セグメント利益(営業利益)は15億7000万円(100.9%増)。

顧客ニーズに合わせた商品、マーケティング展開に加え、顧客との接点の量と質を徹底的に強化するため、積極的な出店や地域に密着した店舗運営を推進している。また、販売価格の最適化による粗利の確保を目指して、3月に価格改定を実施した。既存店売上高は9.5%増と前年を上回り、順調に推移している。

出店6、退店5で、店舗数は6月末で1293店舗。

海外事業の売上高は40億1300万円(19.2%増)だったが、原材料費の高騰による調達費用の増加で原価率が上昇したことに加え、人件費など経費の増加により、セグメント損失(営業損失)は7800万円(前年同期比1000万円の損失増)。

シンガポールでは、日本の家庭で人気の「お好み焼き」を想起させる「お好み焼きライスバーガー」を販売し、スペシャルレシピのソースとかつお節を組み合わせた風味豊かな味わいで好評を得たという。

香港では、日本食の推進を目的に、北海道産のお米を使用した「北海道産玄米ライスバーガー(和牛チーズベーコン)」や「北海道産ななつぼしライスバーガー(柚子胡椒テリヤキチキン)」を販売した。

海外店舗の主要な食品の製造を担う台湾の連結子会社、魔術食品工業では、原材料費の高騰などにより業績は厳しい結果となったが、モスバーガー店舗の売り上げ増に比例して回復傾向にあるとしている。

台湾では、海外からの観光客の増加や国内旅行の活性化を背景に、飲食店需要も回復傾向だという。春節(旧正月)に合わせて縁起の良い食材を使用した「モスライスバーガー三本蝦with XO醬」、野菜のステーキと称される厚切りのマッシュルームを使用した「和風マッシュルームバーガー(AU和牛)」を販売した。また、3月からは日本の食文化を伝える「モスライスバーガー日の出大阪焼き」を販売し、売り上げの増加に大きく寄与した。

通期は、売上高900億円(5.8%増)、営業利益27億円、経常利益28億円(686.3%増)、親会社に帰属する当期利益14億円を見込んでいる。

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