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アルビス/4~9月増収増益、生産性向上にコスト削減奏功

2023年10月31日 15:44 / 決算

アルビスが10月31日に発表した2024年3月期第2四半期決算によると、営業収益484億7700万円(前年同期比3.1%増)、営業利益11億3700万円(4.5%増)、経常利益14億1500万円(5.5%増)、親会社に帰属する当期利益9億600万円(1.3%増)となった。

営業収益は、既存店売上が堅調に推移したことに加え、前期新店2店舗の売上増加により増収。利益は、人的資本投資・店舗投資を行ったことに加え、電気料高騰の影響により販売管理費が増加したが、付加価値の高い商品の拡充やPB商品など高利益商品の販売強化、プロセスセンターの生産性向上による売上総利益率の改善により、これらのコスト増加を吸収して増益を確保した。

食卓応援企画として、第1四半期より顧客の利用頻度の高いPB商品を中心に100品目以上の値下げを実施してきたが、10月よりナショナルブランドも含めた200品目に拡大して継続して実施。新規取り扱い商品として、5店舗(アリス店・新庄店・米島店・小矢部店・稲寄店)内で「無印良品」ブランドの取り扱いを開始している。

このほか、一部店舗で試験的に導入したキャッシュレスセルフレジ・電子棚札の効果を検証し、導入店舗を拡大していく。プロセスセンターでは、継続的な製造工程の見直しと原価率の改善に努めている。物流面では、従来より取り組んでいる積載率向上による運行数削減など、さらなる配送効率の向上を図った。また「2024年問題」への対応としては、持続可能な安定した調達ルートを確保していくための物流体制の構築を行っていく。

通期は、利益面で高利益商品の販売拡大とプロセスセンターの生産性向上による売上総利益の増加、電気量の低減をはじめとするコスト削減などによって予想を大幅に上回る見通しになったことから、業績予想を修正した。

営業収益は横ばいの974億6700万円(3.0%増)、営業利益は4億4600万円増の20億円(3.1%増)、経常利益は4億7500万円増の25億円(1.8%増)、親会社に帰属する当期利益は2億4300万円増の15億円(10.9%減)を見込んでいる。

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