コメリ/4~12月営業利益17%減、暖冬で防寒衣料など低調

2024年01月23日 15:50 / 決算

コメリが1月23日に発表した2024年3月期第3四半期決算によると、営業収益2900億6400万円(前年同期比2.3%減)、営業利益201億500万円(17.0%減)、経常利益201億6200万円(15.3%減)、親会社に帰属する当期利益138億5800万円(14.4%減)となった。

売上面は、10月以降は全国的に気温の高い日が続き、前期の日本海側の大雪による季節商品需要の反動もあり、暖房用品・防寒衣料・除雪用品などの販売が低調に推移した。一方、プロの建設事業者が頻繁に利用する機械釘・セメント・断熱材などの消耗品や農業者向け農薬、刈払機は堅調に推移している。

利益面は、核カテゴリーである園芸農業・建築資材の販売が苦戦。原材料価格の高止まり、円安の長期化、仕入れ価格上昇の影響で、売上総利益率の悪化が顕著だった。

出店は、コメリパワーを2店舗、コメリPROを1店舗、コメリハード&グリーンを9店舗それぞれ開店。退店は、コメリハード&グリーン8店舗(スクラップ&ビルドによる閉店5店舗含む)。これらにより、第3四半期末の店舗数は、パワー96店舗、ハード&グリーン1104店舗、PRO13店舗、アテーナ5店舗、合計で1218店舗となる。

重点施策であるPB商品開発は、「暮らしを守り・育てる商品開発」を実現するため、顧客の潜在ニーズを顕在化させる商品開発に注力。

2023年10月には、営農農家様向け農業用品の新ブランド「BICROP(ビックロップ)」とファッション性も兼ね備えたワーキングウェアブランド「SOLVIC(ソルビック)」を立ち上げ、PB商品の売上高構成比率は、前年同期比1.3%増の48.1%まで高めることができた。

リフォーム事業は、顧客の困りごとを総合的に解決するため、全国1200以上のコメリ店舗で、住宅設備機器の取付・交換サービスや、住まいのメンテナンスサービスを受付けできる体制を整えている。

また、マイスター制度の促進で接客レベルを向上させ、シロアリ・害虫駆除、庭木の手入れなどの「住急番サービス」の取扱高も増加し、売上高前年同期比8.3%増と引き続き好調に推移した。

通期は、営業収益3795億円(0.0%増)、営業利益218億円(16.3%減)、経常利益218億円(15.5%減)、親会社に帰属する当期利益136億円(20.5%減)を見込んでいる。

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