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ニトリHD/4~12月、キャンペーン強化・円安対策継続で増収増益

2024年02月08日 13:30 / 決算

ニトリホールディングスが2月8日に発表した2024年3月期第3四半期決算によると、売上高6637億4600万円(前年同期比5.1%増)、営業利益978億6500万円(3.0%増)、経常利益1012億6800万円(3.8%増)、親会社に帰属する当期利益685億3500万円(3.0%増)となった。

<ニトリ>

ニトリ事業の売上高は5795億7100万円(6.2%増)、セグメント利益948億5600万円(4.1%増)となった。国内の営業概況は、売上対策として既存店の改装をはじめとした客数対策を積極的に進めた。また、より多くのお客に満足してもらうために、一部商品の期間限定価格での提供やお試し価格での提供など各種キャンペーン施策を実施した。

売上原価は、円安の進行に起因する輸入コストの上昇等により増加したが、荒利改善による円安対策を継続した。販売費・一般管理費は、物流の内製化や拠点再配置による発送配達費の削減などを行い、経費の抑制に努めた。

汚れ・ひっかきに強い新素材生地「Nシールドファブリック」を使用したロータイプのリビングダイニングテーブルセット「リラックス」や、つっぱるだけで壁に穴を開けない壁面収納シリーズ「Nポルダ」、簡単に取り付け可能な壁面マグネット収納などの売上が好調に推移した。

また、2023年度グッドデザイン賞(主催:日本デザイン振興会)におきましては、「アップサイクルパーソナルカーペット」「ハイブリッドオーガニックコットン寝具シリーズ」「消臭ファブリックシリーズ」「保管付き布団洗いサービス」の4項目において受賞した。今回の受賞により、2013年度より11年連続でのグッドデザイン賞受賞となった。

新しい買い方の提案に関する取り組みとして、ニトリネットで配信を行っている「ニトリLIVE」において、キャンプフェス「GO OUT JAMBOREE 2023」に初出展し、今季のアウトドア用品について、初めて屋外イベント会場から生配信した。

また配信内で収納やコーディネートを学べる講座として「みんなで学ぼう!#ニトコーデ」を定期開催し、好評となった。「ニトリLIVE」の視聴者数は第3四半期連結累計期間において349万人を超えた。引き続き、オンラインとオフラインの融合施策を推進し、お客との継続的な関係性の構築と、買い物利便性の向上に努める。

物流施策としては、川上から川下までの物流機能の全体最適の実現を目的とした物流戦略プロジェクトを推進し、DC拠点の最適配置と機能集約を進めた。また、自社車輌による国内コンテナ輸送網や、ラストワンマイルを担う自社物流網を拡大するだけでなく、中継輸送やモーダルシフト、搬入頻度の見直しや積み下ろし時間の変更なども組み合わせ、いわゆる「2024年問題」への対策も進めた。第3四半期連結累計期間においては2023年9月に福岡DCを着工、2023年11月に名古屋DCを竣工した。

海外の営業概況は、第3四半期連結累計期間においてタイ、香港、韓国、ベトナムの4つの国・地域に相次いで初出店を果した。また、台湾で8店舗、中国大陸で26店舗、マレーシアで3店舗を出店し、アジア地域への出店を加速した。「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」という企業理念のもと、今後も未出店の国・地域も含め店舗網の積極的な拡大を進める。

通期は、売上高9320億円(1.7%減)、営業利益1451億円(3.6%増)、経常利益1470億円(2.0%増)、親会社に帰属する当期利益1000億円(5.1%増)を見込んでいる。

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