くら寿司 決算/11~7月売上高12.1%増、日本事業が過去最高の業績

2024年09月09日 17:13 / 決算

くら寿司が9月9日に発表した2024年10月期第3四半期決算によると、売上高1738億9300万円(前年同期比12.1%増)、営業利益63億6200万円(前期は3億7600万円の損失)、経常利益68億1700万円(前期は1億7000万円の損失)、親会社に帰属する当期利益44億4100万円(前期は6億4900万円の損失)となった。

くら寿司

日本国内は、売上高1301億8100万円(6.8%増)、経常利益70億2500万円(前年同期は経常損失11億400万円)となり、ともに第3四半期連結累計期間としては、過去最高となっている。

同社の強みである「まぐろ」「かに」など質の高い商品を中心にしたフェア、人気アニメ「鬼滅の刃」や劇場版が公開された人気アニメ「僕のヒーローアカデミア」とのコラボ企画の実施により、売上高は好調に推移した。経営と現場が一体となって、個々の商品ごとにきめ細やかな商品設計を適宜行うことで、原価率の低減にも努めたという。

また、基本給の約10%のベースアップ、一定の資格者以上の社員への一律10万円の特別報奨金支給を実施。社員のモチベーション向上、優秀で多様な人材確保を図っている。

北米事業の売上高257億1800万円(41.4%増)、経常損失5億1700万円(経常損失1億7900万円)。米国経済の減速で同国内の多くの外食企業が影響を受けている中、売上高、利益ともに低調だった。

一方で、積極的な新規出店は継続的に実施し、フロリダ州ウォーターフォードレイクス店、ジョージア州インターロック店、ニューヨーク州スカーズデール店、カリフォルニア州ローズビル店など13店舗となった。

アジア事業の売上高182億1300万円(19.8%増)、経常利益は5億2800万円(52.6%減)。台湾では、日本でも話題となった「BT21」とのコラボキャンペーンが好評だったが、4月に発生した食品安全に関する過剰な報道の影響を受け、売上高、利益ともに軟調に推移している。

新店威秀裕隆店、羅東中山路店、楠梓藍田路店の3店舗出店している。

店舗開発は、国内8店舗、米国13店舗、アジア3店舗の計24店舗をオープンした。この結果、7月末の店舗数は、全て直営で673店舗(「無添蔵」4店舗、「くら天然魚市場」1店舗、米国63店舗、アジア59店舗を含む)となった。

通期は、売上高2340億円(10.7%増)、営業利益55億円(123.9%増)、経常利益60億円(108.1%増)、親会社に帰属する当期利益35億円(305.4%増)を見込んでいる。

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