王将フード 決算/4~9月増収増益、新規出店・DX推進

2024年11月01日 10:00 / 決算

王将フードサービスが10月31日に発表した2025年3月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高538億7900万円(前年同期比8.3%増)、営業利益52億4700万円(5.2%増)、経常利益54億6900万円(6.8%増)、親会社に帰属する当期利益36億4500万円(6.4%減)となった。

2022年2月以降、過去最高売上を毎月更新するとともに、中間連結会計期間における売上高も過去最高となり、営業利益も4年連続で増益を達成している。

6月21日より、一部商品の価格改定を実施。物価高により実質賃金マイナスが続く経済状況の中、価格改定後も、客数・客単価ともに増加している。2024年夏期賞与では、労働組合からの要求に対して満額回答となる賞与テーブル100%水準に、13%分を加算した支給を行った。

新規出店では、7月に「国道16号岩槻店」、8月に「なんばグランド花月店」をオープンしている。

「国道16号岩槻店」は、首都圏郊外を結ぶ主要動線の国道16号線沿いにあり、高速道路ICが近い駐車場付きロードサイド型店舗。広範囲での集客が見込める立地であり、売上は好調に推移しているという。

「なんばグランド花月店」は、大阪市中央区難波にある「なんばグランド花月」の1階にオープン。劇場来場者、難波エリアへの観光客など多数の顧客が来店した。

DX面では、IT基盤の最適化に着手。ホストシステムの刷新や基幹システムの見直しを進めている。店舗業務のデジタル活用を推進すべく、公式アプリでテークアウト予約から決済までスマホ1つで可能な「テイクアウトモバイルオーダー」を直営全店で導入し、テークアウト需要の取り込みを強化。スマホアプリを活用した利便性の高いサービスを、順次、展開していく。

通期は、売上高1098億7500万円(8.4%増)、営業利益111億9600万円(8.8%増)、経常利益113億7300万円(8.4%増)、親会社に帰属する当期利益79億7000万円(0.7%増)を見込んでいる。

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