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JT/飲料の製造販売から撤退、9月末めどに

2015年02月04日 / 経営

JT(日本たばこ産業)は2月4日、飲料の製造販売事業から撤退すると発表した。同社の飲料事業部と、子会社のジェイティ飲料が手がけている飲料製品の製造販売を9月末をめどに終了する予定。

JTは飲料の製造販売事業で、缶コーヒー「ルーツ」や清涼飲料「桃の天然水」ブランドなどを扱ってきた。2014年3月期の同事業の売上高は約500億円。

自動販売機オペレーター事業子会社のジャパンビバレッジグループとジェイティエースターグループは、自販機オペレーター事業を継続し、今後、さまざまな可能性を検討するとしている。

撤退を決めた背景には、飲料市場が成熟化し、事業規模が優劣を決める構造となっていることに加え、商品のライフサイクルが短期化する中で、安定した収益を確保するために、販促に注力する傍ら、質の高い商品を短期間で開発し続けることが求められるなど、事業環境が厳しさを増していることがある。

同社は今後、たばこ事業の競争力強化を優先しながら、医薬事業、加工食品事業の事業基盤強化に向け、経営資源を投資していくとしている。

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