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アシードHD/清涼飲料製造事業の牽引などで当期利益343.2%増

2009年07月30日 / 決算

アシードホールディングスが7月30日に発表した2010年3月期第1四半期決算によると、売上高は80億5300万円(前年同期比22.1%増)、営業利益1億8500万円(101.2%増)、経常利益1億8300万円(115.6%増)、当期利益1億2700万円(343.2%増)となった。

事業別の概況は、自販機運営リテイル事業で収益構造改革を目的とした低収益自販機のスクラップ・アンド・ビルドが徐々に奏功し、過剰設置による環境問題の解消と利便性ニーズに対応し、良質の商品を提供する「フルライン自販機」の展開が有意に進んだ。

比較的景気の影響を受けにくい自販機も節約や買い控えなどが見られるため、引き続き運営コストの削減などでの収益性の向上と事業の高付加価値化に取組むとしている。自販機運営リテイル事業の売上高は56億9100万円(0.4%増)、営業利益は1億1800万円(22.1%減)となった。

清涼飲料製造事業は、小売業のプライベートブランド商品市場をターゲットに、商社やブランドオーナーなどの多様なニーズに対応した清涼飲料と低アルコール飲料の企画・提案を強化し、製造数量の増大を図った。

また、酒類製造部門は本格焼酎のブランド育成に注力し、地産地消を特色とした焼酎・リキュール製品の研究開発に取組んだ。飲料製造事業の売上高は23億100万円(173.2%増)、営業利益は1億1500万円(1157.4%増)と大幅な増収増益を確保した。

飲料カードシステム事業では、自販機のソフト化によるサービス価値を高めた。カップ飲料自販機の利用頻度を上げる「アオンズ・カードシステム」では、新たな付加価値(広告宣伝)を提供できるオリジナルカードを開発し、全国パチンコ店の大型チェーン店や地域有力店への導入を図った。

なお、業務効率化のため、従来は子会社への売上を計上していた自販機と飲料カード管理機器を、各子会社が直接機械メーカーから調達する取引方法に変更したため、これにかかる売上高は減少。売上高は2800万円(49.9%減)と半減したが、営業利益は700万円(287.6%増)と大幅増益となった。

通期は売上高270億円(2.2%増)、営業利益4億6000万円(35.2%増)、経常利益4億2000万円(34.4%増)、当期利益2億円を見込んでいる。

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