流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





コメ兵/前年同期の反動で売上高31%減、営業利益54%減

2009年07月30日 / 決算

コメ兵が7月30日に発表した2010年3月期第1四半期決算によると、売上高は55億1100万円(前年同期比31.3%減)、営業利益1億8800万円(54.1%減)、経常利益1億8200万円(53.7%減)、当期利益9900万円(64.2%減)となった。

販促活動の拡充、オンラインショッピングの強化、内部統制の推進、教育制度の充実などの経営施策に取組み、企業価値の向上に努めた。

中古品仕入高は、インターネット広告を活用した宅配買取の告知効果などで衣類は堅調に推移したが、個人消費の減退に伴う買取単価の低下などに加え、前年同期の地金相場の変動で宝石・貴金属の中古品仕入高が増加したことに対する反動などで宝石・貴金属、時計などを中心に減少した。

このため、個人買取仕入高は20億5500万円(45.0%減)と減少。売上高は前期に宝石・貴金属の仕入増加に伴い、中古品取扱事業者などへの販売を中心に売上高が大幅に増加したことの反動減などで31.3%減と大幅減となった。

利益面では、前年度下期の売上高総利益率が低位な在庫の早期処分に加え、新品仕入のコントロールなどにより売上総利益が確保しやすい中古品の売上高構成比が向上。また前期の反動で、売上高総利益率が比較的低位な中古品取扱事業者等への売上高が減少したため、売上高総利益率は29.4%(5.0ポイント向上)となった。

並行して、広告宣伝媒体を費用対効果が高いものに絞り込んだこと、時間外勤務をできる限り抑え人件費を削減したこと、その他経費コントロールの徹底などから販売費・一般管理費を14億3400万円(7.2%減)に抑制。しかし、売上減に伴う売上総利益の減少額を補うには至らず、売上高営業利益率は3.4%(1.7ポイント低下)となった。

通期は売上高238億5500万円(17.5%減)、営業利益6億9500万円(0.7%増)、経常利益6億6600万円(6.0%増)、当期利益3億5700万円(3.9%減)を見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧