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三越伊勢丹HD/グループ内の組織再編

2009年08月24日 / 経営

三越伊勢丹ホールディングスは8月24日、10月1日を効力発生日として、百貨店事業にかかわるグループ内の組織再編を実施すると発表した。

完全子会社である伊勢丹から、静岡伊勢丹、新潟伊勢丹についての経営管理と営業支援業務に関する権利義務の一部を、同社に承継させる吸収分割を行い直接子会社とすることに加え、地域事業準備会社として新会社7社を設立。三越から札幌・仙台・名古屋・広島・高松・松山・福岡の各地域の百貨店運営事業を承継する。
 
吸収分割は、2008年11月に発表した「三越伊勢丹グループ3か年計画(2009-2011年度)」に基づくグループ最適化の一環として実施する。

2008年10月に直接の資本関係となったジェイアール西日本伊勢丹、2009年7月末に丸井今井から事業を譲り受けた札幌丸井今井と函館丸井今井、岩田屋の臨時株主総会での承認を経た上で完全子会社化を予定している岩田屋とあわせ、三越伊勢丹HDの直下に三越、伊勢丹、地域事業会社などの百貨店事業会社が並列する組織体制が構築される。
 
各地域の百貨店事業会社に権限委譲を行い、各地域に最適な意思決定を迅速に行うだけでなく、地域に密着した営業体制を構築する。

店舗が併存するエリアについては、営業施策で連携をとりながら、両店舗のブランドの明確化を行う。後方部門の統合による物流費・賃借料の削減、共同取組による経費の有効活用など、単店舗では不可能だった効率的なエリア運営体制を構築していく。具体的には、新潟エリアをモデルエリアと位置づけ、先行して両店舗の一体運営化を進める。2010年4月には三越新潟店と本吸収分割によって同社の直接子会社となる新潟伊勢丹を統合する予定。そのノウハウを活用して、札幌と福岡でも一体運営を進めていく。
 
2011年4月には、全国百貨店で店舗売上高1位、2位の三越日本橋本店、伊勢丹本店と、三越銀座店の旗艦3店を中核とした首都圏の各店舗を擁する、三越と伊勢丹の両社を統合する予定だ。

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