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ユナイテッドアローズ/在庫適正化で売上総利益改善、当期利益3.7倍

2009年11月05日 / 決算

ユナイテッドアローズが11月5日に発表した2010年3月期第2四半期決算によると、売上高は381億9600万円(前年同期比4.2%増)、営業利益15億9400万円(86.6%増)、経常利益16億4200万円(90.3%増)、当期利益6億1800万円(3.7倍)となった。

第2四半期は、商品の調達と消化のコントロールによる売上総利益の創出、事業活動全体の業務手順の見直しによるバリューチェーンの全体最適化、本社・本部の業務の見直しによる人員体制の適正化、経営管理サイクルの確立による経営資源の最適配分を重点課題に掲げ取組んだ。

商品の調達と消化のコントロールによる売上総利益の創出では、商品計画プラットフォームの活用を推進し、売上総利益率、仕入原価率などの重要業績指標を週次、月次で進捗することで、仕入原価率の低減や棚卸資産の逓減などの成果が出始めた。

事業活動全体の業務手順の見直しによるバリューチェーンの全体最適化は商品計画、生産、ディストリビュートなど業務の棚卸しによる業務プロセスの可視化を実施。業務課題の抽出と改善策を検討した。本社・本部の業務の見直しによる人員体制の適正化では、本社部門の業務内容の範囲や頻度の棚卸と業務の要不要を見極めた。

経営管理サイクルの確立による経営資源の最適配分は、精度の高い単年度経営計画と中期経営戦略の策定のための経営戦略策定サイクルの検討と決定を行い、投資案件の効果検証と投資精度を高めるための投資判断の検討プロセスを決定した。

出退店の状況は、第2四半期でユナイテッドアローズ業態で2店舗を出店(別館扱いから独立店舗扱いに転換)し、1店舗を退店。スモールビジネスユニットとUAラボは3店舗を出店し、6店舗を退店したため期末店舗数は136店舗。また、ECマーケットでの売上拡大を目的に、自社ECサイト「ユナイテッドアローズ オンラインストア」を9月にオープンしている。

売上総利益は、春夏商品のセール販売の増加や値引き販売の増加などでレギュラー店の売上総利益率は前年比で低下したが、当年物商品を早期にアウトレット店に移動し消化する仕組みが進捗したことで、アウトレット店の売上総利益率は改善。売上総利益率は51.2%(0.3%増)、売上総利益は195億4100万円(4.7%増)と増加した。販売費・一般管理費は、宣伝販促費や備品消耗品費などを削減、0.7%増の179億4600万円となった。

通期は売上高826億4400万円(3.7%増)、営業利益44億7800万円(3.7%増)、経常利益43億円(0.4%増)、当期利益19億4300万円(52.5%増)を見込んでいる。

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