資生堂/4~12月期は利益3.7倍に、通期予想引き上げ
2014年01月31日 / 海外
資生堂は1月31日、2014年3月期第3四半期(2013年4~12月)連結決算を発表した。
売上高は5353億円(前年同期比10.4%増)、営業利益は333億円(約3.6倍)、経常利益は353億円(約3.5倍)、純利益は167億円(約3.7倍)となった。
国内の化粧品事業は0.4%減収。店頭在庫水準の適正化に向け、在庫の回収を進めていることなどの影響による。もっとも、中価格帯ブランドの「マキアージュ」、「エリクシール」などが好調だった。
海外事業は、現地通貨ベースで0.3%増収。米州でグローバルブランドの「SHISEIDO」などが好調だったほか、欧州ではフレグランス事業が伸びたものの、中国が前年比マイナスで重しとなった。円安推移が続いたため、円ベースに換算すると、海外事業は22.7%増収となった。
増収効果に加え、コスト構造改革の進展や、国内で賞与・年金費用などの人件費が減少したことなどにより、各利益は大幅に伸びた。
通期予想は上方修正した。売上高を従来予想の7400億円から7500億円(前期比10.7%増)に、営業利益を400億円から420億円(61.3%増)に、経常利益を410億円から440億円(54.9%増)に、純損益を150億円の黒字から190億円の黒字(前期は146億8500万円の赤字)に、それぞれ引き上げた。
4~12月期業績や為替の動向を鑑みた。通期の為替レートは、ドル・円を97.7円、ユーロ・円を129.7円と想定している。
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