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さが美/2月期は事業スリム化で利益率改善、経常利益5億4600万円

2009年04月08日 / 決算

さが美が4月8日に発表した2009年2月期決算によると、売上高は453億8800万円(前年同期比21.1%減)、営業利益3億4300万円(前期は21億6000万円の営業損失)、経常利益5億4600万円(21億2000万円の経常損失)、当期利益3億2400万円(120億6900万円の当期損失)と利益面が改善した。

同期は事業再構築の観点から、子会社のすずのき」を昨年5月21日に事業譲渡し、同じく子会社の東京和裁」の事業をさが美に統合。7月に清算した。

また、アパレル事業のカティアールも5月21日にユニーグループのモリエに事業譲渡し、ジュエリー事業部の中核事業、キラットも11月21日に事業譲渡した。このため事業を「きもの事業」「ホームファッション事業」「アパレル事業」に集中する体制が構できた。

きもの事業建て直しのため、きものを着る機会の提供や販売員の着付教育の充実などサービスを強化し、「きものお手入れ」に関するキャンペーン企画なども実施。顧客数の低下に歯止めをかける努力を行った。また不採算店舗の閉鎖を進め、人件費の見直しのため、賞与カットと給与の減額を実施し、希望退職者募集を2度行い、141名の応募を受けた。

さらに、ユニーと出店先の協力で賃料の減額を進め、情報システムのローコスト化を目指したシステムの再構築や人件費効率の向上を目指した人事制度改訂を進めた。これらの取組で前期比50億8900万円の販売費・一般管理費を削減した。

期末のグループ店舗数は、さが美328店舗、東京ますいわ屋54店舗、九州さが美18店舗と計400店舗となった。

次期は売上高361億円(20.5%減)、営業利益2億8000万円(18.4%減)、経常利益2億5000万円(54.3%減)、当期利益4000万円(87.7%減)の見通し。

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