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コメリ/通期の売上高1.3%増、当期利益22.6%減

2009年04月30日 / 決算

コメリが4月30日発表した2009年3月期連結業績によると、売上高2775億5700万円(前年同期比1.3%増)、営業利益147億1500万円(5.6%減)、経常利益137億2300万円(12.1%減)、当期利益64億2100万円(22.6%減)となった。

2008年11月から、毎日の暮らしに必要な商品を、買得価格で提供するため、「暮らし応援宣言」を実施してきた。日用品を中心に、ペット用品や実用衣料品など、最大2720品目を対象として、買得価格で提供。

これにより、伸び悩んでいた既存店の来店客数も、徐々に回復した。インターネット事業であるコメリドットコムでは、店舗における品ぞろえ補完のほか、「庭木のお手入れ」や「害虫駆除」、住まいに関する困った点を解決する「住急番」などのサービスビジネスを拡大した。

商品調達の見直しによる値入率の改善や、「自社開発商品」の売上構成比を拡大することにより、商品荒利率の改善にも努めた。その結果、ホームセンター事業の商品荒利率は、前年同期比で0.4%の増加となった。

出店は、大型ホームセンターであるパワーを3店舗、ホームセンターを1店舗、ハードアンドグリーンを30店舗、合計で34店舗を出店。パワーは、売場面積が約4,000坪のタイプを、新潟県新発田市、千葉県館山市、愛媛県西条市に、それぞれ出店した。また、九州では、ハードアンドグリーンを15店舗出店し、合計で73店舗となり、同地区のドミナント化を推進した。

商品部門別の状況をみると、「金物・資材・建材」分野は、建築関連市場の低迷により、厳しい状況が継続した。「金物・資材・建材」分野の売上高は、1.2%増の753億6500万円となった。「園芸・農業用品」分野は、農薬・肥料や農業資材が年間を通じ堅調に推移し、売上全体を牽引した。「食の安心・安全」の問題により、家庭菜園が注目されたこともあり、野菜苗の売上高も堅調に推移した。その結果、「園芸・農業用品」分野の売上高は、9.4%増の569億3300万円となった。

「家庭用品」分野は、生活防衛意識の高まりなどにより、10月までは客数が伸び悩み、売上高も低迷したが、11月より実施した「暮らし応援宣言」の効果により、日用消耗品を中心に、売上高と客数は徐々に回復した。「家庭用品」分野の売上高は、0.9%増の666億700万円となった。

「オフィス・レジャー用品」分野は、カー用品や家具・収納用品が低迷したが、主力商品であるペット用品が、年間を通じ堅調に推移。その結果、「オフィス・レジャー用品」分野の売上高は、2.5%増の427億1800万円となった。

ホームセンター事業合計の売上高は2588億1000万円(1.4%増)となった。

2010年3月期の通期業績は、売上高2815億円、営業利益149億4000万円、経常利益138億円、当期利益66億円を見込む。

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