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ファンケル/通期の売上高1.4%減、当期利益27.9%減

2009年05月01日 / 決算

ファンケルが5月1日発表した2009年3月期の連結業績によると、売上高980億400万円(前年同期比1.4%減)、営業利益66億6600万円(10.7%減)、経常利益69億3800万円(10.6%減)、当期利益26億6200万円(27.9%減)となった。

売上高は、化粧品関連事業は主力製品のリニューアルなどにより好調に推移したが、栄養補助食品関連事業やいいもの王国通販事業などその他事業が不振で、前期比1.4%減となった。損益面では、マーケティング費用の削減などによりその他事業の赤字額は減少したが、原価率の上昇などにより化粧品関連事業、栄養補助食品関連事業が減益となったことで、営業利益、経常利益ともに減少した。発芽米工場の閉鎖に伴う損失や店舗閉鎖損失の計上などにより、当期利益は27.9%減、売上高当期利益率は前期より1.0ポイント低下し2.7%となった。

事業別にみると、主力の化粧品関連事業の売上高は500億8100万円(2.1%増)となった。ファンケル化粧品は、リニューアル効果により基礎化粧品や洗顔パウダー、美容液が好調で、383億9400万円(1.5%増)となった。アテニア化粧品は、積極的な広告宣伝活動を行ったが、顧客増加につながらず、104億8900万円(2.1%減)だった。販売チャネル別では、通信販売は261億4000万円(0.6%増)、店舗販売は店舗数の減少により172億1200万円(2.1%減)、卸販売ほかのチャネルは海外向けが好調だったことに加え、OEM販売が増加し、67億2700万円(22.5%増)となった。

栄養補助食品関連事業の売上高は290億8800万円(3.1%減)。製品面では、積極的なマーケティング活動を行ったHTCコラーゲンなどビューティサプリメントや中高年をターゲットとした一部製品は好調に推移したが、ビタミン、ハーブなどそれ以外の製品群の売上減少をカバーできなかった。販売チャネル別では、通信販売は130億1100万円(3.7%減)、店舗販売は店舗数の減少に加え既存店が不振で79億4800万円(7.9%減)、卸販売ほかのチャネルは海外向けが好調で81億2900万円(3.2%増)。損益面では、減収による利益減と販売促進費などの費用の増加により、営業利益は29億2900万円(16.4%減)、営業利益率は1.6ポイント低下し10.1%となった。

2010年3月期の連結業績予想は、売上高975億円、営業利益73億円、経常利益73億円、当期利益34億円を見込んでいる。

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