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サトウ食品工業/販促費用圧縮などで、経常利益4.5倍

2009年06月16日 / 決算

サトウ食品工業が6月15日に発表した2009年4月期決算によると、売上高は258億2700万円(前年同期比4.9%減)、営業利益9億6600万円(219.7%増)、経常利益11億9800万円(356.0%増)、当期利益6億6000万円(27.2%増)の大幅な増益となった。

昨年9月に北海道工場の包装米飯製造でISO22000:2005の認証を取得し、他工場への展開に取組んだ。製造コストの上昇のためテレビCMや販促企画の抑制など経費削減にも努め、生産効率の向上と業務効率化に取組んだ。

包装餅部門は、上期は値上りしたカップめんやパンなど簡便な加工食品に代わり、手作り志向と節約志向が重なり順調に推移したが、2008年産もち米価格の値上げや包装資材など製造コストの上昇で、昨年10月より包装餅製品を5%値上げした。

しかし販売促進企画の抑制などで、包装餅の需要期の年末は厳しい状況で推移。包装餅売上高は130億6400万円(前年同期比4.1%減)と減少した。

包装米飯部門は、無菌化包装米飯の市場拡大による低価格化が進行したため、味と品質で業界をリードし、消費者の信頼と無菌化包装米飯の市場育成に注力してきたが、包装餅同様に米価上昇などの製造コスト上昇を吸収するため、販売促進費などを削減。包装米飯の売上高は127億4300万円(5.8%減)となった。

利益面では、売上高の減少や各種コストの上昇に見舞われたものの、広告宣伝費と販売促進など販売費・一般管理費の削減に加え受取手数料の増加で大幅な増益となった。

来期は品質の差別化、エネルギー使用の効率化などで売上高266億円(3.0%増)、営業利益8億円(17.2%減)、経常利益7億5000万円(37.4%減)、当期利益4億円(39.4%減)と減益の見込み。

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