流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ベルーナ/3月期の売上高12.2%減、当期損失87億円

2009年05月08日 / 決算

ベルーナが5月8日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は1099億1200万円(前年同期比12.2%減)、営業利益12億2100万円(88%減)、経常損失22億3900万円(経常利益71億5100万円)、当期損失87億6300万円(当期利益34億3500万円)となった。

EC事業の強化と財務内容の健全化に取り組んだが、2008年6月にカレーム事業部が展示会販売事業からの撤退と、個人消費低迷、金融・経済環境の悪化を受けて営業貸付金の圧縮に努めたため売り上げ減となった。

利益面は、プロパティ事業で販売用不動産の時価を保守的に見積もった結果、評価損を34億5100万円計上し、アドバンスド・ファイナンス事業で貸倒引当金繰入額が増大したことにより、営業利益は大幅な減少とった。

営業外では韓国のベルネットクレジットカンパニーリミテッドでのウォン安により為替差損を30億9900万円計上したことにより経常損失となった。さらに、特別損失として固定資産の減損損失を21億1100万円、投資有価証券評価損を17億7000万円計上したことから、87億円もの当期損失となった。

事業のセグメント別では、カタログ事業が、個人消費低迷の影響を受け、「アパレル紳士」では堅調に売上を伸ばしたものの、その他部門が総体的に不調で、売上高665億円(9.8%減)、営業利益2億9400万円(75.6%減)。

単品通販事業は、特にベルネットインターナショナルホンコンリミテッドとビーエヌインターナショナルユーエスエーインクの2社が低調で売上高は252億円(10.6%減)、営業利益はオージオとベルネ
ットインターナショナルホンコンリミテッドの2社が減収ながら増益を達成し、当社のグルメ事業やリフレが苦戦し、27億3800万円(18.2%減)。

次期の見通しは、アドバンスド・ファイナンス事業やプロパティ事業を圧縮する一方で、カタログ事業を強化し、単品通販事業を再構築すると共にBOT事業を始めとしたBTOB事業を拡大する。

次期業績予想は、売上高は1035億円、営業利益は53億万円、経常利益は52億円、当期利益20億円の見通し。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧