流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ヤクルト本社/通期は売上高7.5%減、営業利益25.6%減

2009年05月13日 / 決算

ヤクルト本社が5月13日発表した2009年3月期連結業績によると、売上高2934億9000万円(前年同期比7.5%減)、営業利益167億4300万円(25.6%減)、経常利益253億5200万円(19.5%減)、当期利益113億2400万円(32.1%減)となった。

事業の根幹であるプロバイオティクスの啓発・普及活動を展開し、商品の優位性を訴求した。販売組織の拡充、新商品の研究開発や生産設備の整備に加え、海外事業や医薬品事業にも積極的に取り組んだ。

事業別にみると、飲料・食品製造販売事業部門では、乳製品について、生きたまま腸内に到達する「乳酸菌シロタ株」の価値訴求を前面に打ち出した販売活動を展開。宅配チャネルでは、2008年9月に乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト400」のシリーズ品として甘さやカロリーを抑えた乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト400LT」を発売し、同2品を合わせたヤクルト400類について、飲用体感促進型の販売活動による固定客づくりに取り組んだことにより、ヤクルト400類の販売実績は、前期を上回った。

店頭チャネルでは、乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト」が、店舗へのフィールドセールスの強化、プロモーションスタッフによる「乳酸菌シロタ株」の店頭での価値訴求の徹底などにより、前期を上回った。他の乳製品は厳しい営業展開を余儀なくされ、乳製品全体としては、ほぼ前期並の実績となった。

アジア・オセアニア地域では、ことし1月にマレーシアで、「ヤクルトAceライト」の販売を開始した。中国では、青島、済南、寧波および海南省など、中国華東地区を中心に順次、販売地域を拡大している。

華北地区への商品供給のため、天津市に製造会社天津ヤクルトを設立し、2011年の生産開始に向け、準備を進めている。米州地域では、10月に中米のベリーズで「ヤクルト」の販売を、メキシコで「ヤクルト40LT」(日本における「ヤクルト400LT」)の販売をそれぞれ開始。ことし2月には米国のテキサス州で「ヤクルト」の販売を開始し、ヤクルトブランドの一層の浸透を図った。

国内と海外を合わせた飲料・食品製造販売事業部門の連結売上高は2441億9100万円(9.9%減)となった。

医薬品製造販売事業部門の連結売上高は352億3500万円(13.7%増)。

2010年3月期の業績予想は、売上高2850億円、営業利益150億円、経常利益190億円、当期利益75億円を見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧