ライトオン/値下げロス、店舗閉鎖損失で、当期利益65.7%減
2009年09月28日 / 決算
ライトオンが9月28日に発表した2009年8月期決算(非連結)によると、売上高は1006億600万円(前年同期比3.5%減)、営業利益27億7500万円(50.5%減)、経常利益27億4700万円(50.8%減)、当期利益8億4900万円(65.7%減)となった。
ライトオンは出店戦略、商品戦略、販売戦略やそれらをバックアップするシステムを活用し、「適時」「適品」「適量」「適所」「適価」の「5適」の実現に努めた。商品面では第30期を記念し、ナショナルブランドでは、サプライヤーとの取組で30thアニバーサリー商品の企画・開発など、オリジナル商品を充実させ、競合他社との差別化を図った。プライベートブランドでは、「旬のベーシック」をコンセプトに商品の企画・開発を進め、顧客の期待に沿える品揃えに努めた。
販売面では、販売コンテストやファッションアドバイザー制度などアルバイトスタッフの販売力向上の制度に、レジリーダー制度を新設し、レジでの接客強化にも努めた。日本ショッピングセンター協会主催の「接客ロールプレイングコンテスト」にも参加し、接客力をブラッシュアップした。商品の供給体制では、各地域の気温・気候を考慮した商品投入と、各店舗の地域特性・客層を考慮した商品投入で実需に合った品揃えに努め、物流センターの機能を強化し、効率的な商品移動と店舗スタッフの作業軽減を図った。
店舗面では、イオンレイクタウン店(埼玉県越谷市)など32店舗を出店する一方、効率化のため16店舗を閉店。期末店舗数は484店舗となった。また、常に新鮮で魅力ある売り場を保つため、積極的にリニューアルを行い、既存店の活性化に努めた。
またフラッシュリポート、MPSの各業態では知名度を高め、ブランドの確立に努めたほか、業容拡大のためレディース専門店の新業態「ラプア」とEコマース事業を立ち上げた。しかし、期の立ち上がりでは端境期対応商品を充実させ、実需期に沿った商品投入で好調にスタートしたものの、その後は「旬のベーシック」の構築が進まず、売上不振につながった。さらに、ファストファッションを扱う外資企業の市場参入による競争激化、日照不足など外的要因が重なり、販売は厳しい状況で推移した
部門別の売上状況は、ボトムス部門売上高は341億4100万円(0.7%減)、カットソー・ニット部門は328億9900万円(4.4%減)、シャツ・アウター部門は146億9300万円(9.6%減)といずれも前年を下回った。販売の苦戦で値下げロスが増加し、売上総利益率は46.4%と減少、店舗リニューアルに伴う固定資産除却損や、閉店などに伴う店舗閉鎖損失、減損損失などの特別損失を計上し、減収減益となった。
来期は売上高970億円(3.6%減)、営業利益29億円(4.5%増)、経常利益29億円(5.6%増)、当期利益9億円(5.9%増)を見込んでいる。
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