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三越伊勢丹HD/当期損失104億円

2010年02月04日 / 決算

三越伊勢丹ホールディングスが2月4日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は9785億6000万円(前年同期比11.2%減)、営業利益83億5200万円(58.2%減)、経常利益189億5600万円(39.0%減)、当期損失104億7500万円(前期は157億5200万円の当期利益)となった。

三越の池袋店、鹿児島店は昨年5月6日で営業を終了し、伊勢丹の吉祥寺店、三越の小型店11店舗は2010年3月までに営業を終了する。三越池袋店の固定資産譲渡も今年1月29日に完了し、クイーンズ伊勢丹東陽町店も昨年8月31日で閉店した。

一方、昨年1月に民事再生手続の開始決定を受けた丸井今井は、同社が設立した札幌丸井今井と函館丸井今井が7月31日付で丸井今井の札幌事業と函館事業をそれぞれ譲受し、8月1日より営業を開始した。

また、4月に子会社化した伊勢丹アイカードは、9月1日付でエムアイカード に社名を変更し、今年4月1日に三越友の会とイセタンクローバーサークルを傘下とした上で2社を統合、三越保険サービスもエムアイカードと統合する。

さらに、グループ最適化が迅速に図られる体制を整えるため、10月1日付で伊勢丹の完全子会社の静岡伊勢丹と新潟伊勢丹の株式を吸収分割で同社に移管し、両社を直接子会社とした。

このほか、伊勢丹の保有していた岩田屋の株式も吸収分割で移管し、また10月15日付で株式交換を行い、岩田屋は同社の完全子会社となった。

事業別の概況は、主力の百貨店業の売上高が11.4%減の9077億4600万円となり、営業利益は95億4900万円減少し91億1000万円となった。

小売・専門店業の売上高は7.0%減の452億7900万円で、営業利益は1億300万円増加し7100万円の損失だった。

通期は業績予測値を修正しており、三越池袋店の固定資産売却益の計上、経費削減の継続などで売上高1兆2700億円(11.0%減)、営業利益20億円(89.8%減)、経常利益150億円(57.2%減)、当期利益ゼロの見通し。

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