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良品計画/売上2%減、営業利益16.9%減

2010年01月12日 / 決算

良品計画が1月12日に発表した2010年2月期第3四半期業績によると、売上高1240億2800万円(前年同期比2.0%減)、営業利益122億5200万円(16.9%減)、経常利益125億7200万円(16.5%減)、当期利益65億1400万円(10.2%減)となった。

国内の無印良品販売事業では、衣服・雑貨、生活雑貨、食品の各部門から選りすぐった73アイテムの商品を中心に、9月からテレビコマーシャルを活用した販売促進を実施し、売場での重点販売とあわせて客数増加を目指した。

商品別にみると、衣服・雑貨は「首のチクチクしないセーター」や「ぬくもりインナー」、生活雑貨は「アロマディフューザー」や「スタッキングシェルフ」などの商品群はコマーシャルの効果もあり好調に推移した。主力商品である紳士ウェアやファブリックスは価格競争によって継続して苦戦。

コートなどのアウターウェアやこたつなどの暖房家電も既存店売上は低下した。供給売上も西友店舗の苦戦や商品供給先の衣服・雑貨の仕入抑制もあり、全社売上高は減収となった。

店舗の出退店では22店舗(直営20店舗)の出店を実施、改装を11店舗(直営3店舗)実施、閉鎖を26店舗(直営5店舗、西友18店舗)実施し、国内店舗数は340店舗となった。

国内子会社は、イデーのオペレーションコスト改善を進め利益が改善していたが、フラワー事業の花良品など販売不振もあり厳しい状況で推移した。

海外の無印良品販売事業では、ヨーロッパはイギリスが衣服・雑貨の好調と昨年改装した店舗が引き続き好調に推移したことで売上は上昇。フランス、イタリア、ドイツでは例年よりも高い気温により衣服・雑貨は不振、生活雑貨もファブリックスが不振で苦戦した。

アジアは積極展開している中国の上海と北京は好調に推移し、利益は大きく増加。香港、台湾など新店効果で全社売上は伸びたが、既存店は伸び悩んだ。

店舗の出退店では、フランス1店舗(直営店)、ドイツ1店舗(直営店)、香港1店舗(直営店)、中国5店舗(直営店)、シンガポール1店舗(直営店)、韓国1店舗(直営店)、台湾3店舗(供給先)、タイ1店舗(供給先)、トルコ1店舗(供給先)の計15店舗の出店を実施、スウェーデン2店舗(供給先)、ノルウェー1店舗(供給先)の計3店舗の閉鎖を実施し、海外店舗数は110店舗となった。

所在地別に業績をみると、日本での売上高は1118億5300万円、営業利益は121億5600万円。ヨーロッパの売上高は53億8500万円、営業損失が1億5900万円。アジアの売上高は61億7400万円、営業利益は4億7700万円となった。その他の地域の売上高は6億1400万円、営業損失が1億800万円となった。

通期の業績予想は、売上高1647億円、営業利益153億3000万円、経常利益154億6000万円、当期利益80億3000万円の見通し。

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