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鐘崎/原料価格高騰と観光客減少が重なり減収減益、当期損失4億円

2008年10月30日 / 決算

笹かまぼこ大手の鐘崎が10月29日に発表した2009年2月期中間期決算によると、売上高は21億1500万円(前期比6.7%減)、営業損失1億5900万円(前期は3000万円の営業損失)、経常損失1億7800万円(4300万円の経常損失)、当期損失4億730万円(3500万円の当期損失)と前期に比べ損益が拡大した。

中間期は10月から始まるJR東日本の「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」と連動する形で販売店の鐘崎ベル・ファクトリーのリニューアルを実施。3月にマックスバリュ泉大沢店(宮城県仙台市)に出店したほか、鐘崎ベル・ファクトリーの集客力強化を図った。しかし6月の岩手・宮城内陸地震の影響で、観光客が減少。集客数が9%減の10万6000人にとどまり、売上が減少した。

損益面は、主原料のすり身価格が高騰し売上原価率が上昇。人件費・販売管理費の圧縮に努めたがコスト増に追いつかず、経常損益となった。特別損失に投資有価証券評価損1400万円、役員退職慰労引当金繰入額2億6100万円を計上したため損益幅が拡大した。

通期は、お歳暮商戦に向けて商品のリニューアルを図り、売上高回復を図る。通期の見通は売上高44億2500万円(4.1%減)、経常損失1億4500万円(400万円の経常利益)、当期損失4億4500万円(6800万円の当期損失)を予想する。

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