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三越伊勢丹HD/当期損失635億円、来期は当期利益100億円見込む

2010年05月13日 / 決算

三越伊勢丹ホールディングスが5月13日に発表した2010年3月期決算によると、売上高は1兆2916億1700万円(前期比9.5%減)、営業利益41億7700万円(78.7%減)、経常利益197億3000万円(43.7%減)、当期損失635億2100万円(前期は46億8300万円の当期利益)となった。

百貨店業では三越池袋店、三越鹿児島店を昨年5月6日に営業を終了し、伊勢丹吉祥寺店と三越の小型店11店舗も今年3月に営業を終了した。8月下旬には札幌アルタも営業を終了する予定。グループ百貨店では、新設した札幌丸井今井と函館丸井今井が、事業破綻した丸井今井の札幌事業と函館事業をそれぞれ譲受し、8月1日より営業を開始した。

グループ内で重複する店舗を持つ新潟、福岡などでは、新潟伊勢丹が三越新潟店の事業を継承し、社名を新潟三越伊勢丹とするなどの改革を実施した。海外では、中国・東南アジア地域で百貨店事業を拡大し、中国の既存店ベースでは大きく売上が伸びた。百貨店業の売上高は1兆2012億8000万円(9.2%減)、営業利益は71億9000万円(62.4%減)となった。

小売・専門店業では、スーパーマーケット業のクイーンズ伊勢丹が三越恵比寿店の食品フロアに出店するなど、グループ内の相乗効果の創出を図ったが減収となった。売上高は589億9700万円(7.6%減)、営業損失は2億3200万円(前期は営業損失5億300万円)となった。

来期は売上高1兆2500億円(3.2%減)、営業利益45億円(7.7%増)、経常利益200億円(1.4%増)、当期利益100億円を見込んでいる。

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