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東急百貨店/1月期は売上高2.7%減、営業利益80.6%減

2015年03月31日 / 決算

東急百貨店の2015年1月期連結決算は、売上高2280億8300万円(前年同期比2.7%減)、営業利益1億7100万円(80.6%減)、経常損失4億9500万円(3億1500万円の経常利益)、当期損失56億3500万円(13億2900万円の当期利益)となった。

当期は、創業80周年の節目の年にあたり、これを絶好の機会ととらえ、新たなマスコットキャラクターの「東横ハチ公」を付したオリジナル商品の開発・販売に努めた。

渋谷地区の東横店、本店、SHINQSの3店では、東急グループ各社と連携し、年間を通じて食やファッションに関連する話題性のあるイベントを開催し、集客力の一段の向上に結び付けた。

吉祥寺店では、2013年11月以降、建物主による店舗の耐震補強工事が実施されたが、これを機に1階の服飾雑貨売場と6階の子供服売場などを中心に全館のリモデルに着手し、10月にグランドオープンした。

1階の服飾小物、婦人靴とアクセサリーの各売場では、30代・40代の新規顧客の獲得に向け、商品・ブランドの一部を見直したほか、6階では、近隣地域における子育て世代の増加傾向をふまえ、新生児・ベビー売場を拡充し、イベントスペースの強化をはかるとともに、全館に9つの新ショップを導入するなど、顧客の特性・ニーズに適った品そろえとサービスの提供に鋭意努めた。

新規業態店舗の開発を推し進め、蒲田駅の「東急プラザ蒲田」内の2階に、「服飾雑貨」に特化した小型専門店「ミッケバイトウキュウデパートメントストア」を10月に出店した。

10月の免税制度改正に伴う取扱品目の拡大に合わせ、渋谷3店舗の免税カウンターを移設・拡充するとともに、東横店西館2階に、日本・渋谷ならではのお土産品を集約した「シブヤスーベニアショップ」を開設するなど、増加著しい訪日外国人への対応強化に取り組んだ。

このような営業活動を展開したが、2013年3月の東横店東館・中央館の閉鎖に伴う売場面積減少の影響に加え、消費増税後の厳しい商況を反映した業績となった。

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