流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





東洋水産/3月期は増収減益

2015年05月15日 / 決算

東洋水産が5月15日に発表した2015年3月期の業績は、売上高3812億5900万円(前年同期比2.4%増)、営業利益250億7500万円(18.0%減)、経常利益266億3000万円(17.4%減)、当期利益169億100万円(25.6%減)となった。

水産食品事業は、水産加工品の新規商品開発や販売を量販店・コンビニ等へ積極的に推し進め、売上高は345億1400万円(3.2%増)だったが、円安の進行や主力魚種の販売競争の激化により、国内外の魚価が高騰したことによる原料価格高騰分を販売価格に十分に転嫁できなかったため、セグメント損
失は7億6900万円(前年同期は1億6000万円の損失)となった。

海外即席麺事業は、アメリカ国内は、大手メーカー間の特売スペース争奪が起こっていることに加え、メインターゲット層の中・低所得者で、消費の二極化・多様化の傾向がみられ、販売数量回復のペースが遅れた。

メキシコでは、主力のカップ麺の拡販とともに、袋麺の拡販を進めたことにより販売数量は増加し、現地通貨ベースでは減収となったが、円安の影響により、売上高は860億4500万円(14.1%増)、セグメント利益は、売上減による工場稼動の減少や、マルチャンテキサス,INC.新工場稼動による減価償却費の増加により、121億6200万円(7.4%減)。

国内即席麺事業の売上高は1173億9700万円(5.9%減)、セグメント利益は袋麺の減収に加え、原材料価格の高騰や物流費等の増加の影響もあり、92億800万円(24.2%減)となった。

主力ブランドの「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」「麺づくり」「マルちゃん正麺」を中心に、消費者キャンペーン等積極的な販促活動を展開したが、カップ麺は話題性のあるコラボ商品やミニサイズ・大盛サイズ等幅広い商品ラインナップの展開により需要の底上げを図った。

低温食品事業の売上高は668億7500万円(4.6%増)、セグメント利益は35億3500万円(5.7%増)。

来期は、売上高 4000億円(4.9%増)、営業利益280億円(11.7%増)、経常利益290億円(8.9%増)、当期利益180億円(6.5%増)を見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧