流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





楽天/アンドロイド向けアプリストア「楽天アプリ市場」を開始

2015年08月19日 / トピックス商品

楽天は8月19日、AndroidOS向けのアプリストア「楽天アプリ市場」のサービスを開始した。

20150819rakuten 1

同ストアでは、約180社のアプリ開発者が提供する、「楽天アプリ市場」限定アプリを含む約390タイトルのアプリを取り扱う。今後もエンターテイメント性や利便性に富む、取扱アプリのタイトル数を順次拡充していく予定だ。

スマートフォンアプリ市場は2015年で約5000億円の市場規模だが、2018年には約1兆円に拡大する見込みで、新たにアプリ市場に参入する。

<アプリ>
アプリ例

「楽天アプリ市場」では、ゲームや占いなどのエンターテイメント系から、子供・幼児向けの知育系、地図や家計簿などのライフスタイル系など、さまざまなジャンルのアプリを取りそろえる。

<スマホアプリの収益は寡占化が進む>
スマホアプリの収益は寡占化が進む

楽天の調査によると、現在のアプリ市場では、上位10アプリで収益の48.5%を占め、市場の寡占化が進んでいる。楽天が新たにアプリサービスを開始することで、寡占化する市場に一石を投じる。

<アプリ開発者への利益還元を強化>
アプリ開発者への利益還元を強化

スマホアプリの販売では、通常は30%の販売手数料をアプリの販売プラットフォームの提供事業者が得ている。楽天では、販売手数料を半額の15%に抑えることで、アプリ開発者への利益還元を進め、新たなアプリの開発資金の支援などを目指す。

楽天グループで展開する「楽天スーパーポイント」を、ストア内の支払いやアプリ内における課金に利用できるだけでなく、支払い金額に応じて通常の10倍のポイントを獲得することができるの特徴。

ポイントによるアプリの購入もできるため、これまで、現金によるアプリの購入に戸惑いを感じていたユーザーも、ポイントを利用する選択肢を増やせるという。

写真5<世界で1秒間に約2000件の不正アプリの問い合わせ>
世界で1秒間に約2000件の不正アプリの問い合わせ

今回、トレンドマイクロの協力のもと、すべてのアプリの登録審査時に同社技術によるアプリのセキュリティー評価を実施し、ユーザーが安心してサービスを利用できるようアプリの安全性を高める。

20150819rakuten 6

全世界では、1秒間に約2000件、毎日2億件を超える問い合わせがある。アンドロイド向け不正アプリの数は、2013年6月に約71万8000件だったが、2015年6月には710万4000件となった。2年で約10倍に増加して、セキュリティの重要性は高まっている。

20150819rakuten 7

今回、トレンドマイクロの独自のアプリ評価の手法を活用することで、不正アプリだけでなく、新規アプリであることの審査などを実施し、安全性を確保するという。

また、毎月1回無料で、ユーザーのAndroid端末にインストールされたすべてのアプリをスキャンし安全性をチェックする「不正アプリ対策」機能も提供する。

「楽天アプリ市場」では、特集やキャンペーンなどの施策により、取扱アプリのプロモーションを実施し、ユーザーにさまざまな楽しみ方を提供する。

今後は、「楽天市場」や「楽天トラベル」などのB2B2C型ビジネスモデルで培ってきたノウハウを活用し、アプリ開発者への支援も行っていく予定だ。

「楽天アプリ市場」を通して、ユーザーにアプリの新しい楽しみ方を提供するとともに、アプリ開発者に新しい販売チャネルを提供し、「楽天経済圏」の拡大を図る。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧